アキナ、「M-1」優勝候補からの惨敗で得た気付き チャンスが限られるアラフォーで固まった覚悟

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ネタで勝負する最高峰とも言える「M-1グランプリ」。2020年、優勝候補と目されていたものの8位となり、憧れの世界タイトルマッチでKO負けを食らうような経験をしました。大切なものでダメージを負う。その衝撃は大きいものだったといいます。

山名:2020年の「M-1」惨敗も大きかったと思います。もともとネタがしたくてこの世界に入ってきたのに、その最高の場で逆の烙印を押されるようなことになった。

もちろん、このまま終わりたくはないし、終われるわけない。そして、一生ネタはしていきたい。そう思ったら、より一層、ネタをやるしかないと。そうなりました。何一つムダなことはないというか。それも強く感じましたね。

もう一度「M-1」で勝負する

アキナの秋山賢太さん、山名文和さん
ネタで勝負するという「アキナ」(撮影:中西正男)

今は“アラフォー芸人受難の時代”ともいわれています。広告収入的にテレビ局は若い世代に番組を見てもらいたい。そうなると、積極的に起用するのは鮮度のある若手芸人。

一方で、そういった新たな“食材”を光らせるために腕のある“シェフ”も必要。「ダウンタウン」に代表されるように、50代以降のベテラン芸人には変わらず需要があります。

一番あおりを受けているのが、その間にいるアラフォー芸人。鮮度はなく、もう賞レースにも出られないので一発逆転もしにくい。幾重にも不利が重なります。

秋山:山名君からネタに関する話はその都度聞いていたので、僕はそこを尊重するというか、コンビの舵は山名君に握ってもらっているのが現状です。

いろいろなやり方があるでしょうけど、僕もやっぱりもう一つ上に行くのはネタだと思っています。このまま何となくテレビを増やしていって、なんとなく少しずつ上に行くというのは正直難しい。そうなると、やっぱりネタなんですよね。

僕らはコンビになったのが遅かったので、アラフォーですが、まだ資格的には「M-1」にも出られるんです。出られるなら、そこで結果を出す。それを目指すしかないなと。

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