長い婚活に出口が!44歳&39歳が結婚できた勝因 結婚したい「恋愛が苦手な大人」がすべきこと

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優しく共感を示す聡さんだが、自他ともに認めるおっちょこちょいである彼が「気持ちを隠す」だけで済むはずはない。「早急に判断せず、3回は淡々と会うこと」というマチコ先生のアドバイスを忠実に実行していることを典子さんにも伝えてしまったのだ。嫌々会っているかのように受け取られかねない。聡さん、何をしているんだよ……。

「他の人から同じことを言われたら、『そんなんやったらもう会わなくてもいいし』と反発していたかもしれません。でも、聡さんは素直なので何でも口に出す人なんだとわかってきていました。かわいくて誠実な人なんです」

「典子さんは年上の僕のことをかわいいかわいいと毎回のように言うんですよ~」

嬉しそうに合の手を入れる聡さん。失言を反省している様子は見られない。やはりお坊ちゃんキャラなのだ。そのままでいいよと周囲が受け入れてあげるしかない。

典子さんも10年前の「トゲトゲしていた」自分だったら聡さんの良さを理解できなかったかもしれないと笑う。

恋愛下手という自覚のある典子さんは、マチコ先生との連絡を密にすることにした。結婚を前提とした真剣交際に至るというのは、彼女にとっては高い壁だった。そこで4回目のデートを前に、マチコ先生に聡さんへの好意を明かしつつ「でも、聡さんは交際について慎重にお考えのようです」と伝えた。要するに、煮え切らない態度の聡さんの背中を、マチコ先生に押してもらおうと期待したのだ。

告白は聡さんから

実際、マチコ先生は聡さんに「典子さんは待ちの状態です。次の機会にちゃんと告白しないとチャンスはありません」と厳しく告知。素直な聡さんは「真剣交際をしてください」とすぐに告白し、「喜んで!」という返事を典子さんからもらった。なかなか世話の焼ける人たちである。

ただし、真剣交際からの婚約までの道のりは極めて円滑だった。独身のまま老後を迎えることを覚悟して働いていた典子さんは聡さんに経済的に依存するつもりはない。聡さんが住宅ローンを負っていることについては、「ローンを組めるぐらい信用力がある人なんだ」と高評価。まずはそれぞれの職場がある大阪府内で賃貸マンションに住む予定だが、いずれは彼の実家に移って義母と同居することも考えている。

「私が住まわせていただけるなら、の話ですけど。お義母さんには優しく接してもらっています。ローンも2人で返したほうが早く終わりますよね」

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