長い婚活に出口が!44歳&39歳が結婚できた勝因 結婚したい「恋愛が苦手な大人」がすべきこと

✎ 1〜 ✎ 215 ✎ 216 ✎ 217 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

筆者はどちらかといえばその女性に同情する。聡さんは素直で優しげな男性だが、頼りがいがあるとは言いがたい。「おっちょこちょい」を自認しており、その場では言わなくてもいいことを口にしちゃうタイプだ。かなり生活力がある女性でなければ結婚相手として不安を覚えるかもしれない。

40歳近くまで交際経験がほとんどなかった典子さん

典子さんのほうはより深刻だった。典子さんは大学卒業後にスポーツクラブのインストラクターになり、10年ほど働いてから法人営業の仕事に転職。現在はアウトドア用品のショップ店員として働いている。外見も若々しく、人懐っこい笑顔が印象的な女性なのだが、とにかく恋愛に自信がなかった。

結婚願望はあるし男性も苦手ではないのに、40歳近くになるまで交際経験はほとんどなかったと明かす。良き人と巡り合ってアプローチされても、「こんなに素敵な男性だから、相手にはもっと若くてかわいい女性がいいんだろう」と勝手に思い込んで関係がギクシャクしてしまう。

「選んでもらってもうまくいかない私が『いい人』を選ぶことなんてできない、と負のスパイラルに入っていました。だから、大宮さんとマチコ先生が聡さんを紹介してくれたのは本当に良かったです」

マチコ先生とは、筆者と一緒にお見合いおじさん活動をしている婚活パーソナルトレーナーの女性だ。誰と誰を引き合わせたらよいか、その2人が交際から婚約に至るには何がポイントか、などをつねに考えて実行している。

男女間のコミュニケーションが不器用な人たちは、マチコ先生のような存在をフル活用することが重要だ。結婚相談所の場合は担当カウンセラーにあたる。つねに相談できる関係でなければ、結婚相談所に入る意味があまりない。一人で相手を見つけて婚約までたどり着ける人はマッチングアプリなどでも結婚できるからだ。

双方の心境を把握している人の存在は、「仮交際」と言われるお試し状態から結婚を視野に入れた関係になる「真剣交際」に至るまでの微妙な期間にも効果を発揮する。典子さんは聡さんへの好意を当初は隠していたと明かす。

「私は最初から聡さんのことをいいな、と思っていたのですが、聡さんの気持ちがまだわからないし、彼にも相手を選ぶ権利があります。私からアプローチしてうまくいった経験もありません」

「それはわかるよ。僕もグイグイとアピールして失敗した経験があるので。典子さんをかわいいと思う気持ちは僕も隠していました」

次ページ優しく共感を示す聡さんだが…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事