中国でブランド人気を決める「プロ消費者」の存在 メディアからの情報を多用する日本との違い
日本の商品やサービスをいかに海外のターゲットに向けてアプローチするか。それを定めるには「コミュニケーション戦略」を考える必要があります。ここで言うコミュニケーション戦略とは、ターゲットとする消費者に対して、製品やサービスの「どんな情報を」「どんな手段で」伝えていくのかを定めたものです。
ターゲットへのコミュニケーションは重要
私たちは、体系的に2つの戦略に分けて整理しています。
1つ目は「メッセージ戦略」、2つ目は「メディア戦略」です。
まずメッセージ戦略とは「どんな情報を伝えるか」、つまり、消費者の知覚にどう訴えるかを考えていくことです。
ブランドが伝えていくべき価値は定まっているとしても、実際にプロモーションや広告宣伝を行う場合には、伝える時間やボリューム、もしくは広告法など、多くの制限を考慮する必要があります。
多くの制限があるなかで、何を優先的に伝えて、どんな表現を使うと効果的に伝わるのかを定めることが、メッセージ戦略の役割です。
2つ目のメディア戦略とは、「どんな手段で伝えるか」を考えていくことです。メディア戦略というと、お金をかけて大々的にテレビCMを作ったり、新聞広告を出したりするのをイメージするかもしれません。
こういった大規模なものもメディア戦略の一部ではありますが、ほかにも店舗のPOPや、SNSでの投稿など、どんなチャネルを使って伝えていくと、ターゲットに効果的にアプローチできるかを定めることがメディア戦略の役割です。
これら2つの戦略は、日本では当たり前のように考慮されている基本動作です。同様に海外でマーケティングを行う際にももちろん必須ですし、加えて進出先の市場に合わせたカルチャライズが必要になります。
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