4000円の投資で、iPhone6が快適になった 強化ガラスプロテクターの意外な実力

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もしもiPhoneの画面を傷つけない、という機能だけでよいなら、小さめにデザインされたガラスやフィルムの製品でもその役割は果たしてくれる。机にiPhoneを逆さに置いても、ガラスやフィルムの分だけ机から浮くからだ。

しかし、貼り付けたガラスやフィルムの縁を常に見ながらiPhoneを使って心地よいかといわれると、かなり苦痛だ。おそらく3時間ほどで見ていられなくなり、剥がしたくなるだろう。その点、表面全体を覆うSimplismのガラスプロテクターは、iPhoneらしい美しい端末のデザインを守りながら、ガラス面を保護することができる。

画面の端からのスワイプがしやすくなる

iPhone 6 Plusの表面に完全にフィットする強化ガラスプロテクターだ

使用してみてわかったのは、この製品で守れるのはデザインだけではなかった、ということだ。

iOS 7以降、iPhoneのタッチディスプレイの操作で、「画面の端からスワイプ」という動作が多用されるようになってきた。この操作のしやすさにも気遣われている。

画面の端からスワイプする操作例を挙げると、OSの機能で言えば、上端からスワイプすれば通知センターが表れ、下端からのスワイプでコントロールセンターを表示することができる。またアプリの機能でも利用されているのが、左端からスワイプして「前の画面に戻る」という操作だ。

ガラス全面を守るところに特徴がある(上の画像をクリックするとAmazonのiPhone 6 Plus用商品購入ページにジャンプします)

もしガラスの縁が内側にあると、端からスワイプする動作の際に、いちいちガラスのエッジが指に引っかかることになる。せっかくボタンを探さずスムーズに利用できるショートカット的な使い勝手の快適さを損なうことになるのだ。一方、Simplismのガラスプロテクターを使えば、スワイプ操作の際に縁を気にする必要はない。スムーズな指の滑り具合も相まって、より快適なショートカット操作が実現できる。

シリーズにはスペースグレー用の黒い縁取り、シルバーとゴールド用の白い縁取り、そしてiPhone 6 Plus用、iPhone 6用がある。また光沢が好みの人には、クリスタルクリアのガラスプロテクターもラインアップされている。難点は、iPhone 6用で3500円以上、iPhone 6 Plus用で4000円以上する、という点かもしれないが、それだけの投資をする価値は十分にある。大画面iPhoneをサクサク快適に使いたいユーザーには、オススメのアイテムである。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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