小沢一郎・民主党元代表が会見、マニフェストの順守を強調、菅政権を批判

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 領土に関して言えば、日米間で沖縄、小笠原諸島と平和裡に返還されたが、歴史上、戦争以外に領土が返ったのは、他に例はない。そういう意味では、領土問題というのはたいへん難しい問題だが、お互いにしっかり話し合って、自分たちの主張をぶつけ合いながら、その結論を見いだしていくことが大事だ。それはロシアでも中国でも、あるいはことによってはアメリカという大国であっても、自国の主張はきちんと出していくべきだと思っている。

--昨年後半から民主党の一部で武器輸出3原則緩和の動きがあるが、これについての見解をおききしたい。かつて90年代半ば、(当時の)金丸信防衛庁長官が開設した日本戦略研究センターの会長を(小沢さんが)つとめていて、このセンターでは武器輸出3原則緩和を主張していたと思うが……。

多くの研究所の人の意見がそうだったという点では、その通りだと思うし、会長であった以上、それも自分の責任範囲であるということを否定するものではない。

武器輸出に関しては、1つは経済的な問題がある。もう1つは、大量生産しないとコストがものすごく高くなるという面がある。だから、とくに経済界や防衛関連の人たちの中にそういう意見が強いということは知っている。

ただ、私はそのために武器輸出を広範に、あるいは自由に認めていくべきだとは考えていない。多少コストが高くても、ある程度は仕方がないと思っているし、アメリカという最も軍事産業が発達した同盟国があるけだから、必要なものは買うことができる。また技術開発や研究も常にやっていける。

--(いま行われている「陸山会」の政治資金規正法違反事件の)裁判を傍聴してきたが、小沢さんの関与はまったく出てきていないという状況が明らかになっている一方で、被告人質問の結果、石川被告などは、行き当たりばったりだったり、思いつきで行動していたり、引き継ぎをちゃんとやっていない、あるいは締め切り間際にあたふたしているような状況があるようです。こうした秘書たちの対応について、今まで(小沢さんは)あんまり論評されてこなかったが、今回の秘書のことについてどう思っているか。

会計報告だけではなくて、何の問題でもお互いにもうちょっとしっかりやっておけばよかったと思うことはある。一方で、政治家にすべてのことについて完璧なことを望むのであれば、もっとスタッフを何十人も国民が認めてくれるというようなことでないと、事実上難しい。いわゆる単純ミステイクはいっぱいあったと思うが、彼らなりに精一杯やってくれていたのではないかと思っている。

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