米国で電気自動車エンジニアの求人急増--自動車業界での経験問わないテスラ・モーターズ
ゼネラル・モーターズ(GM)のシボレーVolt、フォードのフォーカスEV、テスラ・モーターズのロードスター、タタ・テクノロジーズのインディカ・ヴィスタEV、日産のリーフなど、世界中の自動車メーカーがEV(電気自動車)の開発に力を注いでいる。
経営コンサルティング会社のアクセンチュアは、米国では2015年に150万台の電気自動車が、20年には1000万台が出回ると予測している。フォードの役員アンソニー・アーリーは、電気自動車業界で20年までに4万人の雇用が創成されるという。米国政府のグリーンテクノロジー投資といった追い風もあり、米国自動車企業は、EVやハイブリッド車に対応できるエンジニアを早急に求めている。
GMは、電動ドライブシステム用に1000人のエンジニアと研究者を探している。クライスラーも同様に1000人、フォードは750人を募集中だ。インドメーカーのタタも約200人のEVエンジニアを米国内で募集している。テスラは東京支社の営業職2人を含む165人以上の人員を探している。
旧来の工学技術はEVの動力伝達などには役に立たないため、各自動車メーカーは人材確保に奮闘しているのだ。
オンライン試験と数度の面接で世界中から最適人材を探す
10年第4四半期の売り上げが対前年比の倍増の3630万ドルだったテスラ。同社はパロアルトの本社のほか、ボストン、シカゴ、ニューヨークなど米国内、そしてロンドン、パリ、モナコ、ミラノ等世界数十カ国で人材を探している。