子どもだけはNG!「親子で勉強」が重要な理由 葉一氏が教える子どもを「やる気」にさせる一言
教科書で学んだことをベースにして、本書を読むという順序でもいいですが、導入はまず本書からで、「これについて、教科書にはどんなことが書いてあるんだろう」と興味を持つという順序の子どももいるのではないでしょうか。そちらのほうが楽しいですよね。教科書は、大事なことが詰まっていますが、楽しみを見出しにくいですから。
子どものモチベーションを上げるには
学生からよく「なんで勉強するんですか」と聞かれます。私は、もともと勉強をがんばれていて、よく出来ている子と、反対に、勉強が嫌いになっている子とでは、違う答えを用意しています。
前者の子どもに対しては、「知識が増えると世界の見え方が変わる」と答えます。普段から勉強している子は、既にそれを感じていますし、モチベーションにもしています。ですから、子どもたちに芽生えているその感覚について、「間違っていないよ」と背中を押してあげるわけです。
でも、この回答は、勉強が嫌いで、そのような経験をしていない子たちには響きません。塾講師をやっていた頃、私が担当していた生徒のほとんどは、偏差値50以下でした。「勉強は好き?」と聞くと、100%「嫌い!」と返ってきます。
そこで、「それはチャンスだね」という話をするようにしました。こう問いかけるのです。
「いま目の前に、嫌いな勉強があります。これを工夫して、どうやってラクをして結果を出せばいいか考えてごらん」
子どもたちの中には、仕事のキラキラした面だけしか知らずに、夢を持っている子もいます。でも、実際に働きはじめると、面倒なことが次々と起きる。「嫌いだから」という理由で、会議に出ないわけにはいきません。
その時に、工夫をして、面倒な仕事をどれだけラクをして結果を出していくかという考え方が大事になりますよね。それを学生のうちから経験させるべきだと私は考えているのです。
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