韓国と徹底比較!日本は世界最大級の「お礼大国」 韓国には「お礼を言う人」が極端に少ない?

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芸能人が、よく「あの若手にお礼を言われたかどうか」をテレビ番組で大騒ぎすることがある。

また実際に、「あの人はお礼を言わなかったから重鎮に番組から干された」系の話も多く、いかに日本は「お礼」が重要な社会かが垣間見える。

逆に言えば、「丁寧なお礼」をされると非常に満足する人も多いので、外国人が日本で溶け込み受け入れられるためには、極力頻繁に、四方八方にお礼を言いまくることで、日本社会で「あの人は偉大な御礼人(おれいびと)だ」と一目置かれることになるだろう。

感謝していても「お礼は言わない」韓国人の謎

これに対して韓国人は、いわゆる「道端で通りすがりの人に道を聞いて教えてもらっても、お礼を言わないレシオ(比率)」が日本に比べて高い。親しい関係であれば、なおさらである。

これはよく言われることでもあるが、「兄弟の間でお礼なんて水くさい、そんな仲じゃないだろ!」という意味でもあるのだろうか、日本人ほどお礼を言わない人が多いのだ。

とくに、私のような京都というハイコンテクストで重層的な「お礼」が求められるカルチャーで育った私としては、「え!? ここでお礼を言わないの?」と困惑することも多い。

たとえば、韓国人は知り合って間もないのに人の紹介を頼んできて、善意で応じてあげても、そのあとに連絡やお礼がないことは、私の経験ではしばしばである。

これは、「感謝の表明」を重視する日本では、極めて無礼だと思われるだろう。実際に韓国本国出身者と交際すると、めったなことではお礼を言わないこともあった。

もちろん、このような描写が当てはまらない人はいくらでもいるのだが、全体的な傾向として「平均値の位置」は有意に違うように思われる。

ただし、私は韓国本国から日本に移住した親戚にも聞いてみたが、「たしかに韓国人は日本人に比べお礼を言わないが、決して感謝していないわけではない」という。

次ページ「プチ社会実験」をしてみると…
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