手放せない思い出の品も…後悔せず片づけるコツ 大事な形見や卒業アルバムもこれでスッキリ

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大事な思い出の品を、気持ちよく片付けられる方法をお伝えします(写真:amadank/PIXTA)
ついついあと回しにしてしまいがちな「片づけ」。親の遺品整理をきっかけに、自分の持ち物を見つめ、「捨てたくない!」という心の葛藤に打ち勝つ、新しい方法を生み出した女性がいます。「思い出編集室」代表の小野めぐみ、59歳です。
その体験と、捨てる決意の極意を、新刊『50代から味わえる!最高のご褒美「人生で一番素敵な片づけ」』にまとめて出版しました。多くの人が手放せない「思い出の物」問題を解決できる、令和の新時代にマッチした方法を提唱します(3回にわたって掲載。今回は1回目です)。

「物を減らして、片づけたい!」というのは、日本人の共通願望といっても過言ではないのが、令和の時代。スッキリした部屋で暮らしたら、どんなに快適だろう……と意気込んでトライするものの、一向に物が減らない人ばかりです。

ですが、半世紀以上の年齢を重ねた人たちを、なんで片づけられないの? なんで物を減らさないの? と、「責めないでいただきたい」というのが、今年還暦になる私の見解です。

人生が長いほど増える思い出の品

手放せない物の多くは「思い出の物」。

人生が長くなるほど、思い出の詰まった物は増えていきますよね?
泣いたり笑ったりしながら、人生を彩ってきた「思い出の物」を手放せないのは、人間ならば、当然の心情だからです。

一方で、将来を見据え、しっかり向き合って、自分の大量の持ち物をどうするか、解決していくべき年代でもあります。

「本気で片づけなきゃヤバい!」。私が、そんな心境になったのは、同世代の友人たちが、立て続けに病気で先に旅立ってしまったときのこと。人間、いつどうなるのか、誰にもわからない、と痛感したからです。そして、「将来は、誰にも迷惑かけたくない」といつも口にしているのに、この大量の持ち物をこのままそっくり残したら、どうなる? 大迷惑なのでは? と初めて想像しました。

残された人にとって、大量の物の片づけは、労力もかかり心の負担にもなります。しかも、今は、日本史上始まって以来、個人の所有物が多い時代です。

さて、いざ、片づけに着手してみると、最難関は「思い出の物」であることが判明しました。そして考えさせられることばかりでした。

例えば、「形見」。

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