手放せない思い出の品も…後悔せず片づけるコツ 大事な形見や卒業アルバムもこれでスッキリ
「物を減らして、片づけたい!」というのは、日本人の共通願望といっても過言ではないのが、令和の時代。スッキリした部屋で暮らしたら、どんなに快適だろう……と意気込んでトライするものの、一向に物が減らない人ばかりです。
ですが、半世紀以上の年齢を重ねた人たちを、なんで片づけられないの? なんで物を減らさないの? と、「責めないでいただきたい」というのが、今年還暦になる私の見解です。
人生が長いほど増える思い出の品
手放せない物の多くは「思い出の物」。
人生が長くなるほど、思い出の詰まった物は増えていきますよね?
泣いたり笑ったりしながら、人生を彩ってきた「思い出の物」を手放せないのは、人間ならば、当然の心情だからです。
一方で、将来を見据え、しっかり向き合って、自分の大量の持ち物をどうするか、解決していくべき年代でもあります。
「本気で片づけなきゃヤバい!」。私が、そんな心境になったのは、同世代の友人たちが、立て続けに病気で先に旅立ってしまったときのこと。人間、いつどうなるのか、誰にもわからない、と痛感したからです。そして、「将来は、誰にも迷惑かけたくない」といつも口にしているのに、この大量の持ち物をこのままそっくり残したら、どうなる? 大迷惑なのでは? と初めて想像しました。
残された人にとって、大量の物の片づけは、労力もかかり心の負担にもなります。しかも、今は、日本史上始まって以来、個人の所有物が多い時代です。
さて、いざ、片づけに着手してみると、最難関は「思い出の物」であることが判明しました。そして考えさせられることばかりでした。
例えば、「形見」。
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