台北メトロ「1日限定」駅メロディーは何のため? 宣伝媒体に活用、値上げ困難な中で収益拡大策

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台北MRTの駅で行われたプロモーションの発表会と韋禮安(写真:Darlie提供)
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列車の発車時または到着時に流れるメロディー、通称「駅メロ」は、日常生活で自然に聴こえてくる音楽の1つだ。

台湾でも「駅メロ」は2015年よりMRT(大量高速輸送システム、都市鉄道)にて採用され、台北MRTでは2015年より乗り間違い防止と快適な空間形成を目的として路線ごとに異なるピアノ調のものが接近メロディーとして、高雄MRTでは楽団がプロデュースした駅ごとに違う接近メロディーと路線ごとの発車メロディーがそれぞれ用意された。

そんな台湾の「駅メロ」であるが、5月13日、台北MRTで接近メロディーが1日限定で変わるという珍事が発生、民衆の話題をさらった。

日本でも、阿佐ケ谷駅や南越谷駅の「阿波踊り」などイベント期間中に期間限定でメロディーを変更することはある。桃園空港と台北間を結ぶ桃園MRTでもクリスマスや春節のシーズンには通常のメロディーのアレンジ版が使われるが、わずか1日限定というのは台湾でも日本でも前代未聞。その背景には一体何があったのだろうか?

「駅メロ」を広告媒体に

5月13日の朝ラッシュ時間帯、台北MRTのブルーラインとグリーンラインの計41駅で、リズミカルな楽曲に合わせ、台湾の有名シンガー、韋禮安(ウェイリーアン)の爽やかな歌声が響いた。

乗客からは「普段なら聞いたら憂鬱になる接近メロディーが今日は聴いたことのあるCMの曲で、ハッと目が覚めた」、「有名シンガーの曲で朝からノリノリで出勤できた」といった新鮮な声が。しかし、「聞き慣れた曲であるものの、普段と歌詞が違った」という。

この音楽の正体は、台湾でトップの歯磨き粉ブランドのキャンペーンソングだ。そして駅メロに取り入れられた歌詞を直訳すると「以前の黒人歯磨き粉は、今では好来ブランドに!これからは新しく好来と呼んでね!」といった具合。そう、ブランドを宣伝するための媒体として「駅メロ」が使われたのである。

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