内面と外見のギャップが魅力となる人は数多いるが、美容家・君島十和子さんの持つギャップはかなり大きい。
毎週日曜の朝に行われる恒例のインスタライブでは、楚々としたコンサバティブな装いで、フォロワーからの質問にてきぱきとした口調であけすけなほど正直に答える。コメント欄には、「十和子さんのお人柄素敵!」「意外性あります」などと、その対応を称賛する言葉が飛び交う。
作家の林真理子氏は、十和子さんが女優だった頃から、自身のコラム中でその美しさを称賛していたが、後に定期的にランチする友人となってからは、「間近で見るほどエレガントで美しい。それに、お話も面白いの」と彼女の内外の魅力について語っている。
しかし、女優時代はそんな素顔は世間に知られるはずもなく。当時、ドラマの中では「高嶺の花な役柄」がハマり役だったこともあり、それは役者としては誇らしいものであった。けれど、自身のプライベートがスキャンダラスに報道された際には、そのイメージが要らぬ誤解を膨らませる一因にもなっていく。
スキャンダルの嵐の中で気づいたこと
19歳で芸能界に入った当初は、芸能界に居場所を見出せなかった十和子さんは、役者の仕事に惹かれ、下積みを重ねた。20代後半にもなると次第に役者としての仕事も増えた。
中でも思い入れたのが、“演劇の世界”だ。ひとつのことをじっくり突き詰めたい彼女にとって、納得いくまで役柄と向き合い、1つの作品を役者・スタッフ・観客と全員で創り上げて行く舞台の仕事はやりがいも喜びも深いものだったという。
「もしかして、私はこの先も舞台やドラマの仕事をやって行けるかもしれない」
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