「パパ大好き」への答え方で子どもの人生は変わる 自己肯定感を育むことで自分を認められる

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そうするとより深く子どもの心にその言葉が染み込み、「私は愛されているんだ」と思えるようになってきます。

「私は愛されている」と思えるかどうかは、子どもの長い人生において本当に大切です。この気持ちが子どもの自己肯定感を育み、逆境を乗り越える大きな力になっていくのです。

「大好き」の言葉が友達との関係性もよくする

「大好き」という言葉を子どもから受け取ったときに、「大好きだよ」という言葉で答える習慣はできるだけ小さい頃から実践していただくのがおすすめです。

幼い頃から「大好き」という言葉を受け取り続けている子どもは、心の中にどんどん「私は愛されている」という思いが染み込んでいきます。そして無条件に「私は愛されているんだ」という自信は、「自己肯定感」を育んでいくことになります。

自己肯定感というのは、「僕は大切な存在なんだ」「私はかけがえのない存在なんだ」と感じられることです。この感覚が育まれていると、「どんな自分でも大丈夫」と自分を認められるようになります。

子どもたちは大きくなるにつれ、競争に巻き込まれたり、誰かと比べられたり、さまざまな逆境に出合うことになるでしょう。そんなときに力になるのが、幼い頃から受け取り続けた「大好き」という言葉。「僕は(私は)愛されている」という自信をベースにした自己肯定感が、つらくても頑張れるパワーになるのです。

親が「大好き」と伝えるもう1つのよい効果は、「大好き」と言われてうれしい、だから人にも伝えたい、と思えるようになることです。

次ページ親子の幸せな言葉のやり取りは、周りの人たちにも広がる
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