「キウイのCM」が時代を読む力で得た絶大な好感度 6月前期の「CM好感度ランキング」を一挙公開
以下、ランキング上位の顔ぶれより、キャスティングで注目を集めたヒット事例を紹介していく。
マックはジレンマを抱える会社員を描写
日本マクドナルドは永山瑛太と竹原ピストルを起用して『ビッグマック』のCMをオンエアした。ビッグマックセットを特別価格550円で提供するといった6月1日開始の期間限定キャンペーンを訴求する作品で、5月26日開始のティザーCMに続き、キャンペーン開始日よりCM本篇を放送。それぞれ6位、13位に入るなど、いずれも好スコアをマークした。
2篇とも永山と竹原がストレスフルな仕事の続く日常への言葉にならない疑問を抱くビジネスパーソンを演じる内容だ。CM本編では「ゆとりはないし」「さとりもしないけど」という彼らの心の声とともに、オフィスで夜遅くまで仕事に取り組む永山、取引先に深々と頭を下げる竹原といった2人の日常や、彼らがそれぞれマクドナルドの店舗や荒野でビッグマックを豪快にほおばる姿が映されていく。
「俺たちまだまだ」と商品を食べた2人が自身を鼓舞するような表情を浮かべると場面が一転。荒野を並んで歩く2人に「ビッグマックなんて、ペロリだよ。」という彼らの語りとコピー、「REMEMBER, BIGMAC.」の文字と巨大な商品カットが重なる。ラストは「今だけ!セット価格¥550」のテロップと、勢いよく走り出す2人を映した。
ティザーCM、本編とも50代の男性を筆頭に、成人男性から多くの支持を獲得。モニターからは「食べたくなった」という感想のほか、「日常のパッとしないところが自分と重なり、2人を見ていると元気になる」「まだまだビッグマックを食べても大丈夫!と頑張っている姿がいい」「自分と同じくらいの年齢の人がビッグマックをペロリと食べるところが気に入っている」など、ジレンマを抱えながらも力強く前進する2人の姿に共感する声が多かった。
これまで同社は木村拓哉がビジネスパーソンを演じるCMシリーズや、 “サムライ”に扮した堺雅人が「さぁ、大人を楽しもう」などと日本の大人たちへ呼びかける『サムライマック』などのヒット作を数多く放送してきた。不透明な時代を生きる大人たちを勇気づける同社のCM展開に引き続き期待したい。
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