「キウイのCM」が時代を読む力で得た絶大な好感度 6月前期の「CM好感度ランキング」を一挙公開

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ゼスプリ インターナショナル ジャパン/ゼスプリ キウイフルーツ「ヘルシーなのにアゲリシャス」篇

時代を読み続ける「キウイブラザーズ」CM

“キウイブラザーズ”が登場するゼスプリ インターナショナル ジャパン『ゼスプリ キウイフルーツ』のCMが5月4日から放送され、6月前期の作品別CM好感度調査では首位のリクルート『タウンワーク』に続き、2位にランクインした。

60秒CMのみの展開で、BGMには爆弾ジョニーのボーカル・りょーめーが歌うロック調のCMソングを使用。CMはサウナスーツを着てランニングをする“バナナ先輩”にキウイブラザーズが“キウイパワー”を注入するシーンに始まる。

続けて怪しげなヘルシードリンクを飲もうとする“オレンジ先輩”や、 “健康になれる石”をネットで購入しようとする“リンゴ先輩”にもキウイブラザーズが“キウイパワー”を注入する様子が映され、そこに「♪ガマンは禁物 キウイがあるよ」「♪そのヘルシーは信じられる?」といった歌声が重なる。

最後はフルーツ先輩たちをバックバンドにキウイブラザーズが「♪キウイをどうぞ」などと熱唱し、「ヘルシーなのにアゲリシャス」のコピーで締めくくった。

主婦や若年女性、小学生など幅広い世代の支持を集め、モニターからはキウイブラザーズのかわいらしさを評価する声や「キウイを食べると元気になるのがよくわかる」「十種の栄養素も魅力的で、『ヘルシーなのにアゲリシャス』というフレーズが印象に残る」などキウイのベネフィットに関する感想も目立った。

今年で誕生から7年目を迎えた本シリーズはキャラクターの愛らしさやユーモラスなストーリーが特徴だが、社会環境や生活者の心の動き、ブランドの浸透度などに合わせて表現を進化させている点にも注目したい。2019年には『恋のマイアヒ』の替え歌に合わせてキャラクターが歌い踊る高揚感のあるCMで一気に知名度を上げるも、コロナ禍に見舞われた2020年、2021年は穏やかな楽曲に乗せて「ヘルシーは好きなことを楽しみながら」といった温かいメッセージを視聴者へ呼びかけた。

こうした繊細なチューニングが人々に愛され続ける大きな理由ではないだろうか。今年のCMでは自分に合う健康法が見つけられないフルーツ先輩をキウイブラザーズが優しく励ますだけでなく、情報に振り回される先輩を助ける様子やパワーを注入する姿を描くなど、これまで以上に力強い表現でキウイの魅力を印象づけたようだ。

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