「キウイのCM」が時代を読む力で得た絶大な好感度 6月前期の「CM好感度ランキング」を一挙公開
KFCファンの賀来賢人を起用
26位には日本ケンタッキー・フライド・チキン『トクトクパック』がランクインした。「芸能界に入っていちばんの夢がケンタッキーのCMに出ること」とケンタッキー・フライド・チキン(以下、KFC)のファンであることを公言している賀来賢人を起用したCMで、賀来がKFCの創業者であるカーネル・サンダースに扮して登場する。
CMは白いスーツや眼鏡を身に着けた賀来があごひげを触りながら「カーネル・サンダースです」とカメラ目線で語りかけるシーンに始まる。右手にステッキ、左手に同社のロゴがプリントされたバーレルを抱えた彼が赤い扉から現れると、彼の言葉に合わせて「トクトクパック」の文字とハートマークが書かれた赤い幕が画面いっぱいに映される。
続いてテーブルに置かれた『オリジナルチキン』やポテトなどに手を伸ばす人々の手元の映像に「俺なら独り占め4ピース」「家族で6ピース」「Let's Party! 8ピース」といった賀来のナレーションを重ね、彼がオリジナルチキンをおいしそうにほおばる姿を映した。最後は彼が「今日、ケンタッキーにしない?」と情熱的に呼びかける内容で、『オリジナルチキン』のピース数やサイドメニューを自由に選択できる『トクトクパック』をアピールした。
10、20代の若年男性や50代の男性をはじめ、幅広い世代の票を伸ばした。CM好感要因では「出演者」に次いで「商品にひかれた」のスコアが高かったほか、CMに好感を示した全員が「ためしてみたい」または「いま愛用している」と回答するなど、商品の魅力が視聴者へ十分に伝わったことが見て取れる。
なおモニターの感想を見ると、男性からは「CMを見ると食べたくなる」といった商品に関するコメントが多く、女性からはカーネル・サンダースになりきった賀来の熱演やテンポのよいストーリー展開など、CMの表現面を評価する声が目立った。コミュニケーションを一新し、より“刺激的”にアップデートしたKFCのCM展開は好スタートを切ったといえるだろう。
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