「新成人」芦田愛菜が成長を続けられる納得の理由 ネット上で称讃される名言を連発する凄み

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さらに、「最近、背筋がきれいな人に憧れていて、凛とした美しい姿勢の女性って凄くカッコイイと思うので、自分も見習おうと」と大人びた目のつけどころを披露する一方で、「学校行事を友達とやっている時間は凄く楽しくて。ベニヤ板とかにペンキを塗って(顔や体に)ついちゃったりしながらも、頑張って何かを一緒に作ったりするのが好きで、『ああ青春しているな』と思います」と高校3年生らしいコメントも織り交ぜています。

「等身大の17歳」も前向きに発信

18日放送の「1億3000万人のSHOWチャンネル」でも、学校生活や恋の妄想トークを披露するようですし、「大人びた17歳」だけではなく、「等身大の17歳」としての姿を前向きに発信しているのではないでしょうか。

「NEWS ZERO」のインタビューで、「まだ子どものままでいたい?」と尋ねられた芦田さんは、「意外とどっちでもないかもしれなくて、『とりあえず今の年(齢)を楽しみたいな』という気持ち」と答えていました。芸能の仕事で求められる大人の自分だけでなく、「プライベートにおける17歳らしい子どもの自分を大切にしていこう」という思いが透けて見えます。

そんな芦田さんはこれまで「スッキリ」に15回出演してきました。その成長を見守り続けてきたMCの加藤浩次さんは、「人より10年先に全部やっていく感じ」と大人びた部分を絶賛。さらに、「ピュアな感じがずっと変わらないんですよね。一般の目線もちゃんと持っていて、『ちゃんと学校行って友達もいっぱいいるんだろうな』っていうのが伝わってきますよね」と子どもらしい一面も称えていました。

また、このところ芦田さんは、「意外と『気にしい』でいろいろ考えてしまう」「1人でお風呂に浸かりながら反省会をしちゃう」「『さっきの発言、違う意味に受け取られていなかったかな』とか不安になる」などと、発信することの難しさや怖さを吐露しています。不安を隠さず話せるようになったことも成長の証であり、今後も芦田さんの言葉に引きつけられる理由となっていくでしょう。

なかには「答えたくないな」という質問もありそうなものですが、それすらも受け止めて、不安を抱えながらも発信し続けるからこそ、芦田さんの言葉は心に響く名言になりやすいのではないでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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