「新成人」芦田愛菜が成長を続けられる納得の理由 ネット上で称讃される名言を連発する凄み

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次に15日放送の「NEWS ZERO」(日本テレビ系)では、撮影現場でのスタンスに言及。「『私がこういう感じで演じたいな』って思っているその子の像と、監督が思っていらっしゃる像みたいなものの両方がうまくそのシーンに入っていくのがいちばんいいなと思っているので、(現場で監督やカメラマンなどのスタッフと)お話させていただくことが多いです。もちろん『(スタッフが)年上だから』みたいなのはなくはないですけど、でも『年上じゃなくても接し方って変わっちゃいけないだろうな』とも思うので」と語りました。

スタッフの意見に耳を傾けつつも、すべて従うのではなく、自分の役作りもしっかり反映している様子がうかがえます。作品全体や撮影現場を見渡す視野の広さを感じさせるコメントであり、たぐいまれな客観性を感じさせられました。

落ち込んだ自分を励ます深い言葉

同番組で芦田さんは、うまくいかず落ち込んだときに大事にしている言葉として、「No one is flawless」を紹介。その理由を「“flawless(欠点のない)”という単語を知ったときに、『“perfect(完璧な)”と似てるな』と思ったんですけど。『完璧な人なんていない』って言われるよりも『欠点がない人なんていない』って言われるほうが、『全部できなくたっていいよね』とか『ちょっとでもやってみればいい』とか背中を押してくれてけっこう気に入っています」と語りました。

これは芸能や勉強などのさまざまな点で称賛される機会の多い芦田さんが、自身の欠点を自覚していることの表れであり、成長を続けられる理由のようにも見えます。この年齢にしてすでに、自らを前向きにさせる方法を確立していることに感心させられました。

芦田さんはプライベートの質問にも、「本当に〇歳?」と感じさせる大人びた受け答えで知られていますが、それは新成人間近となった今も健在。

現在推しているものを聞かれて、「最近ジャズに興味があって、父もジャズが好きなので教えてもらいつつ、まだビギナーなんですけど、ちょっとずつ聴いています。もっと興味を持ってしっかり聴きたいです」、今後広げていきたいものを聞かれて、「日本の文豪の小説とかミュージカルとか舞台とかクラシックな映画とか、今までは『自分には難しいかもしれない』と思って敬遠していた部分もあったんですけど、ようやく魅力というものに気づけていける気がして、もっとそういう作品にふれたいなと思っています」とコメントしました。

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