IT業界では、“ツキの村上”で有名です--村上憲郎・グーグル日本法人元社長/前名誉会長(第3回)

IT業界では、“ツキの村上”で有名です--村上憲郎・グーグル日本法人元社長/前名誉会長(第3回)

--外資系企業のトップが心得ておくべきことや、リーダーシップのコツを教えてください。

日本における外資系企業の多くは間接販売であり、代理店のお力添えがあって何とかやっていけるわけです。

戦略を考えるといっても選択の幅はそう広くはなく、外資系企業のトップは、代理店をどうポジショニングして市場にアクセスしていくかという代理店戦略がいちばん大切になります。楽といえば楽ですが、代理店戦略でうまくいっていると必ずと言っていいほど本社から「ダイレクトをやれ」と言われるんですよね。

外資系企業のトップの皆さんはそのことで悩んでいる場合が多い。日米の間を埋めてくれている代理店がいてやっと成功があるんだということを、いかに本社に理解してもらえるかが大切になってきます。

社内におけるリーダーシップに関しては、原理原則に基づいて自分が信じていることを言うしかありません。ご機嫌を取るためにおいしい話をするのはいけません。できもしないカラ約束をしたり嘘を言ってはダメです。

エグゼクティブといわれる人種は、「この会社が今こういう状況にあるので、こうしてください」と依頼されて引き受けるものです。社員にも率直に今置かれている状況を語るしかありません。

そもそも外資系企業のトップは、海外本社に対しては日本の代表として本社が歓迎しないことも言わなければいけないし、逆に日本には本社の意向をそれなりに伝えなければいけません。

両者から責められる立場になる覚悟も必要です。

--もともと経営者になりたいという思いがあったのでしょうか。

経営者になりたいとは思っていませんでしたね。単なる上昇志向でもなければ、預貯金が増えていくのを楽しみに生きるようなタイプでもありません。そもそも計画的ではないんです。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 就職四季報プラスワン
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる日立<br>IoTで世界へ挑む

日本を代表する巨大総合電機企業が今、「脱製造業」ともいえる動きに舵を切っています。攻めの主役は「ルマーダ」。社長の肝煎りで始まった独自のIoT基盤です。データを軸にGAFAと組むことも辞さないという改革の成否が注目されます。