「親の愛情不足」感じる子への絶対NGワード3つ 甘え、わがまま、気力の低下が見えたらどうする?
もちろん、不登校にはさまざまな原因やきっかけがあります。友達とトラブルが起こっていて、どうしても行けないこともあるでしょう。発達障害があり、学校の授業を受けたくても受けられないこともあります。先生から理不尽な指導を受けて、心が傷ついているかもしれません。ただ、子どもの気持ちを理解した声をかけることが、解決の第一歩になるはずです。
子どもが求めている言葉や行動で愛情不足は解決できる
田中さん(仮名)のお子さんは、中学3年生ごろから愛情不足になりました。原因は、上の子が不登校になってしまったため、関わる時間が減ってしまったからです。その結果、気力がなくなり、勉強や宿題が一切できなくなりました。要求がわがままに発展して、親に対して暴言も吐いたそうです。学校も休みがちになり、成績もオール2以下まで下がってしまいました。そこで、愛情不足が解決する子育て法(通称:なかよし貯金を増やす子育て)を実践していただきました。
たとえば、子どもから「好きなお菓子を買ってきてほしい」と頼まれたら、できるだけ買いに行きました。また、子どもが「一緒に寝たい」と言ったら、布団が狭くても一緒に寝たそうです。こういった行動で、子どもは親の愛情を感じました。
もちろん、わがままに発展しそうなときは、止めることも忘れません。たとえば、子どもが自分の部屋に引きこもって1日中スマホをしていたときは、注意しました。この状態が続くと、いずれ昼夜逆転生活となって、体を壊してしまうからです。ただ、子どもの行動を頭から否定すると反発します。
そこで、「スマホを触りたい気持ちはわかるよ。ゲームとか楽しいからね」と気持ちを理解した後で、「ただ、夜中まで触っていると、生活リズムが崩れてしまうよ」と伝えました。また、無理に取り上げるのではなく、子どもが納得できるルールを親子で一緒に話し合って決めました。こうした努力を続けると、愛情不足がどんどん解消されたのです。
学校にきちんと行けるようになり、帰宅後はその日の出来事を話してくれるようになりました。少しずつ、宿題もできるようになりました。部屋で使っていたスマホもリビングで使えるようになり、ゲームの時間も守れるようになったそうです。
このように、愛情不足が解消すれば、子どもの気力(エネルギー)がアップします。そのエネルギーで、学校に行ったり、宿題をしたりできるようになるのです。また、理不尽な要求(わがまま)も減ってきます。さらに愛情が伝わると、どんどん自立するようになるので、子育ても楽になるでしょう。
第1回:「親の愛情不足」感じる子に見えがちな3つの特徴(5月4日配信)
第2回:干渉しすぎる親に絶望した子に起こる3つの悲劇(5月11日配信)
第3回:子どもの成績を下げる親と上げる親「3つの違い」(5月18日配信)
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