ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか 「住民税を払ってなかったって本当ですか?」
ひろゆき:確か小泉さんって総理大臣のときメルマガ(*2)をやってましたよね。
(*註2【小泉内閣メールマガジン】小泉純一郎が総理大臣を務めていた期間、内閣官房内閣広報室から発行されていたメールマガジン。2001年6月14日の創刊号は78万部、最盛期には200万人以上の読者がいた。)
竹中:はい。
ひろゆき:そういう、メディアを使わないで国民と直接情報を共有するっていうのをちゃんと広げていれば、今頃もうちょっとまともになってたんじゃないかという気がするんですけど。
竹中「小泉さんのメルマガは私が提案した」
竹中:実は、小泉さんのメルマガって私が提案したんですよ。
ひろゆき:そうなんすか。
竹中:正確に言うと、私のゼミの学生で、今は慶應の教授になっている井庭崇君(当時大学院生)が提案してくれました。2001年当時、ウェブのホームページを多くの人が見るようになってましたが、井庭君が「ホームページはこちらから見に行かなきゃいけないですよね。それよりも登録した人に総理の名前で政府から送るほうが絶対に良いですよ」と言ったんです。メルマガってその後は当たり前のものになりましたが、当時はすごく新しかったんですよね。それを私から総理に伝えたら、「よくわからんけどやってみるか」という感じで始まりました。小泉総理の人気が凄まじかったこともあり、多いときは200万人以上の読者がいました。
ただ私は、メルマガをやるときに1つだけ心配事があったんですよ。それは記者クラブが反対しないかっていうこと。日本の記者クラブというのは、例えば、BBCが大臣に直接インタビューしたいと言ったときにも認めないわけです。記者クラブを通さず直接やられると困ると。そういった団体だから記者クラブが反対するかもというのが一番の懸念点だったけど、記者クラブはメルマガが何なのかよく理解していなかったということでしたね(笑)。