「いいね!」が集まる投稿と集まらない投稿の違い 反響を得られる「投稿」の8つの共通点とは?

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⑥ 魅力的に伝えること

SNSでは、投稿内容、そして自分自身のことをできるだけ「魅力的に」伝えようとする努力が大切です。いくら内容が正しく有益であっても、味気のない文章やネガティブな表現では、そもそも読まれなかったり、途中で離脱されることになります。自分の思いを正直に表現することは重要ですが、「どうやって読み手に魅力的に伝えるか」も、劣らず重要なことです。

たとえ同じ意味や内容でも、自分やコンテンツの魅力が伝わるかどうかは表現によって大きく変わります。文章は人柄を表します。自分の文章が、他者にはどう見られ、感じられているのかを想像してみることが大切です。単なる「独白」ではなく、人に向けて発信しているということを意識する必要があります。

⑦ わかりやすい文章であること

LinkedInに限らず、SNSの投稿は「読んでいる途中で離脱されやすい」という宿命を持っています。少しでもわかりづらい箇所に引っかかると、根気よく理解しようとする前に、上下に並んでいるほかの投稿に目が移ってしまうのです。

SNSでの投稿文は、「とにかくわかりやすく」というのが大原則です。1つ1つの文章は短めに、主語と述語など文章の構造をはっきりさせることです。また、難しい専門用語を使いすぎないことも大切です。せっかく読もうと思ってもらったのだから、最後まで読んでもらえるよう、できるだけスムーズに伝わる文章を目指しましょう。

SNSでも「自分の型」を持とう!

⑧ いい構成であること

同じテーマを投稿するとしても、コンテンツをどのように切り取り、どのように構成するのかでまったく違う内容になりえます。1つの投稿の中で扱う論点は1つに絞るなど、論旨を明確にしましょう。内容の詰め込みすぎは、SNSの投稿においては多くの場合でマイナスに働いてしまいます。

投稿を読んでもらうためには、冒頭での「キャッチ」要素も重要です。LinkedInでは、画像なしの場合は冒頭5行、画像ありの場合は冒頭3行までがフィード一覧に表示されます。また、投稿の最後をどう締めくくるかで読後感も変わります。文章の内容もさることながら、全体の構成をよく練ることはとても重要です。

ここまで述べてきた「要素」には特別なことは何もなく、文章表現においてはすべてあたり前ともいえることばかりです。しかしながら、投稿する頻度やネタばかりに気を取られると、この「あたり前」が抜けたままになりがちです。本当ならもっと反響が得られたはずの投稿が、惜しくも伸び悩んでいる可能性もあります。

『LinkedIn(リンクトイン)活用大全』(日本実業出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ほかの人の投稿も参考にしながら、自分の弱い部分をどのように補えばいいのかを考え続けることが大切です。そうしているうちに、自分の中でオリジナルの投稿の「型」が完成していきます。SNSで活躍する人は、意識するしないにかかわらずこの「型」を持っている人が多いといえるでしょう。

自分の「型」が完成すると、1回の投稿にかける時間も劇的に減ります。また、自分のビジョンや経験を、より効果的に発信することが可能になります。この過程で得られたオリジナルな文章作成の技術は、LinkedInのみならずほかのSNSでも応用できますし、さらにはSNS以外での発信にも有効です。

松本 淳 アースメディア代表取締役CEO

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まつもと じゅん / Jun Matsumoto

1997年同志社大学法学部卒業後にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして事業企画を担当。2003年HRテックのジョブダイレクトを創業。2008年、上場準備を進める途上でリクルートによるM&A提案を受け事業を売却。その後は国内およびアジア諸国にて国際NGOなど非営利組織の支援に携わる一方、国内外の多くの起業家、経営者のメンターも務める。現在は、LinkedInなどの各種ソーシャルメディアを基盤とする「ソーシャルリクルーティング」の可能性を追求し、再び人材業界に新しい価値をもたらすべく事業を推進中。

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