発売6年目、ダイハツ「ムーヴキャンバス」総括 販売面ではムーヴよりも上、その理由を探る

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2016年6月に新型軽自動車としてデビューしたダイハツのムーブキャンパス(写真:ダイハツ工業)
2016年9月に新型軽自動車としてデビューしたダイハツのムーブキャンバス(写真:ダイハツ工業)

ダイハツの「ムーヴキャンバス」は、自分ならではの暮らしを楽しむ女性に寄り添うクルマとして、2016年9月に新しく生まれた軽自動車だ。それから今年で6年になろうとしている。そろそろモデルチェンジの話が出てくるかもしれないが、いまなお堅実な販売台数を維持しており、発売翌年の2017年以降、もととなった「ムーヴ」より多い台数を販売し続けている。

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軽自動車のハイトワゴンは、スズキ「ワゴンR」と前後してダイハツもムーヴを出し、どちらも天井の高い室内空間の自由度を活かし、日常的な移動はもとより、荷物を積み込んでの外出や余暇、道具を必要とする仕事の足として、主に男性を中心に人気を呼んだ。続いて、スーパーハイトワゴンとしてダイハツから「タント」が登場し、こちらはハイトワゴンよりさらに高い天井を利用した子育て家族に愛用され、スズキからも「パレット」や後継の「スペーシア」の誕生を促した。

軽自動車規格という車体寸法などの制約のなかで、日常の使い勝手を用途に応じて拡充したのがハイトワゴンやスーパーハイトワゴンであった。それらの人気を背景に、より細分化した用途に合わせて軽自動車は派生車を増やし、そのひとつがムーヴキャンバスである。これは女性の使い勝手をより充実させた車種で、スズキでは「アルトラパン」が似た存在といえるかもしれない。

より洗練された優雅さを持ったムーヴキャンバス

ムーブキャンパスのリヤビュー(写真:ダイハツ工業)
ムーヴキャンバスのリヤビュー(写真:ダイハツ工業)

ムーヴキャンバスは、より上級さを加えたことも独自の存在感となっている。外観は、アルトラパンと趣を異にした、可愛らしさより洗練された優雅さを湛える造形で、2トーンを活かした車体色の与え方にも独自の持ち味がある。単に屋根の部分だけ色をわけるのではなく、窓ガラスの下のドア部分にも屋根の色を残し、またドアの下側にも屋根と同じ色を配色するなどで、存在感を際立たせている。

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