日本人を貧しくするお金に対する邪魔な思い込み 「貧しいことは美しい」と信じていませんか

「お金は苦労して稼ぐもの」「不労所得はよくないもの」などと思い込んでいませんか?(写真:PIXTA)
「今の収入に満足できない」のに、思うように稼げていない人は、「お金にまつわるメンタルノイズ」が原因です。メンタルノイズとは、幼いころから潜在意識に蓄積された「心のクセ」のこと。私たち日本人は昔からお金にまつわるメンタルノイズが根強く、無意識のうちに発動し、たくさんお金を稼ごうとする心を邪魔します。
ここでは、特に日本人に特有のお金にまつわるメンタルノイズを2つご紹介します(山根洋士『「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法』より一部を抜粋し再構成しました)。
「お金は苦労して稼ぐもの」は思い込み
お金にまつわるメンタルノイズのうち、日本人最強のお金にまつわるメンタルノイズが、「お金は苦労して稼ぐもの」という不労所得禁止系です。
このメンタルノイズはどこから来るかというと、「働かざるもの食うべからず」や「悪銭身につかず」、「濡れ手で粟」などのことわざに基づく教えです。日本には、お金は苦労や努力をして稼ぐものという意味のことわざが多く、ほとんどの家庭や学校で、それが正しいことのように教えられます。影響を受けないようにするのは不可能なほどです。
スポーツや何かの技術習得は、努力や苦労が必要な世界です。たまたまオリンピックに出られることもなければ、ラクして匠の職人になれることはまずありません。
一方、お金を稼ぐことは、たまたま一発当てることや、ラクに大儲けすることがあります。つまり、必ずしも苦労が必要ではなく、苦労はお金を稼ぐうえでの絶対条件ではないということです。
世の中には苦労と成功がセットになった話が多いため、苦労しないとお金を稼げないというイメージが強くありますが、それは単なる錯覚です。本来、苦労と成功は関係ありません。成功者がする苦労話は、必ず苦労を乗り越えて成功したという展開で成功と結び付いているため、自慢話として聞きましょう。
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