日本人を貧しくするお金に対する邪魔な思い込み 「貧しいことは美しい」と信じていませんか

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私のセミナーに参加される方やカウンセリングを受けに来る方で、この不労所得禁止系ノイズに冒されていない人はまずいません。両親が資産家で、たくさん不労所得を得ている方でさえ、「不労所得はよくないもの」と思い込んでいる人はいます。

「お金は苦労して稼いだほうが、価値がある」「汗水流して働くことこそが正義」、あるいは「大金はズルいことや悪いことをしないと手にできない」ということを信じ込んでいるのも、このメンタルノイズの影響です。

ボーナスが出たり、貯金が貯まると浪費する

ラクに稼ぎたいと思っているのに、仕事にかける時間や労力が、手にする金額より上回っているか同等でないと、この「お金は苦労して稼ぐものだ」というメンタルノイズが発動します。すると、せっかく時給3万円のおいしい依頼が来ても、こんなラクに稼げる仕事はダメだ、価値がない、と思って断ってしまいます。

これが、稼ぎたいのに稼げないメカニズムです。その結果、一向にラクして稼ぐことがかなわず、延々としんどい仕事を選んで、苦労して稼ぐことになってしまうのです。

そんな「ラクして稼いではいけない」と思っている人にとって、ボーナスは「ラクに手にしてしまった」不労所得も同然です。すると、「さっさと使ってしまえ」という気持ちになり、本当に欲しいのかどうかをよく考えもせずに、バーンと浪費しがちです。

また、貯金が貯まれば貯まるほど、苦労して稼いだ記憶が薄れて、ラクして稼いだもののように錯覚しがちです。その結果、「こんなお金は持ってちゃダメだ、使っちゃえ!」となります。

中には、会社の会計不正やデータ改ざんなどの犯罪行為に巻き込まれて、加担してしまう人もいます。これは、メンタルノイズの強化行動と言います。

「大金はズルいことや悪いことをしないと手にできない」と思い込んでいる人が会社の不正に気づくと、「やっぱりお金は悪いことをしないと稼げないんだ!」と、メンタルノイズの裏付けを取った気になります。そして、その裏付けをより強固なものとするために、犯罪行為に加担してしまうのです。

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