サムスン電子、復活をめぐり韓国で大論争 アナリストの見方は「真っ二つ」

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とはいえ、今後もサムスン電子の業績が上がり続けるかどうかには、意見が分かれる。確かに前四半期より決算は改善したが、2013年第4四半期の営業利益8兆3100億ウォンと比べると、依然として約4割近く減少したまま。2013年第3四半期は10兆2000億ウォンの営業利益をたたき出したことを考えると、収益性は相対的にまだ低い。

現代証券リサーチセンターのイ・サンファセンター長は「2015年の業績が前年より増加するかどうかはまだ断言できない。ただ、心理的には底打ちしたのでは」と言う。そのため、本当に底打ちしたかどうかは、2015年第1四半期の着地点を見てから、と専門家の多くが口をそろえる。

現段階では、2015年第1四半期は前四半期比で小幅減少という予想が出ている。シンヨン証券のイム・ドリ研究員は「今年第1四半期の営業利益は5兆1000億ウォンで、前四半期比で小幅減少するだろう」と予想している。

半導体は「晴れ」、スマホは「曇り」

事業部門別に見ると、DS事業は晴れ、IM事業は曇り、CE事業は曇りのち晴れ、となりそうだ。サムスン電子で最も親孝行なDS事業は当分は好調を維持しそうだ。スマホやタブレットなど半導体需要が今後も増加する見通しだ。また、「ギャラクシーS6」にサムスンのモバイルアプリケーション「エクスノス」が搭載されれば、DS事業の業績には好材料となる。

さらに、サムスン電子の主力であるメモリー半導体市場では、乱立していたライバル会社はこの10年間で相次いで脱落した。大規模施設への投資が必要な半導体市場は、新規参入がとても難しい。

現在のメモリー半導体市場はサムスン電子やSKハイニクス、米マイクロンテクノロジーの3社で寡占状態だ。IBK投資証券リサーチセンターのイ・スンウセンター長は「ライバルであるクアルコム社の新製品に深刻な問題があると推定されるため、サムスン電子のシステム半導体の業績が驚くほどの好業績を記録する可能性がある」と指摘する。

もしイ・スンウセンター長の予測が事実となれば、クアルコムのメインユーザーとなる他のライバル企業からのスマホ向け出荷が遅れ、そうならば半導体とともにIM事業の業績までよくなる可能性もある。

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