2輪も旧車ブーム、絶版車風カスタム流行の兆し 懐かしのZ1やCBXを模したパーツに注目する

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ベースになるZ900RS(写真:カワサキモータースジャパン)
ベースになるZ900RS(写真:カワサキモータースジャパン)

ベース車のZ900RSは、948cc・水冷4気筒エンジンを搭載するロードスポーツだ。2017年の発売以来、大型バイクとして異例の販売台数を記録しているこのモデルは、Z1をオマージュしたクラシカルなスタイルが人気の秘密。いわば、メーカー製のZ1レプリカともいえるのだが、それをさらに「本物」に近づけるのがドレミコレクションのカスタマイズパーツだといえる。

Z1風の左右4本出しマフラー(筆者撮影)
Z1風の左右4本出しマフラー(筆者撮影)

主なパーツは、フロントフェンダーやシート、テールカウル、ウインカー、左右4本出しマフラーなどで、各部にオリジナルZ1風のデザインを採り入れているのが特徴。リア2本サスはダミーで、リアサス自体はベース車のシングルショックをそのまま使用し、ダミーサス自体はマフラーのステーになっている点もユニークだ。

また、Z1の特徴ともいえる流麗な形状の燃料タンクは、かなり本物に近いフォルムだ。構成は、容量14Lのスチール製インタータンクに加え、その上にオリジナルのタンクカバーを装着。カバーには、ファンから「火の玉カラー」と呼ばれるオレンジ×ブラックや、「イエローボール」と呼ばれているイエロー×ブラックなど、年式ごとに人気が高いさまざまなカラーも用意する。また、今回のショーでは、新作のジェネレーターカバーも発表。エンジンのフォルムを、よりオリジナルに近づけるデザインで、早速予約が殺到しているようだ。

1972年発売のスポーツモデル「900スーパー4」、通称「Z1」のスタイリング(筆者撮影)
1972年発売のスポーツモデル「900スーパー4」、通称「Z1」のスタイリング(筆者撮影)

ちなみに各パーツの価格(税込み)は、例えばウインカーが1個6050円、インナータンクが5万4780円、タンクカバーが取り付けステーなどを含むセットで17万500円、4本マフラーが34万1000円など。数千円単位から30万円台まで、幅広い価格設定となっている。

カワサキ・Z900RS「ローソン(Z1000R)スタイル」

Z900RSをベースにZ1000R風にカスタマイズした「ローソン(Z1000R)スタイル」(筆者撮影)
Z900RSをベースにZ1000R風にカスタマイズした「ローソン(Z1000R)スタイル」(筆者撮影)

次は、「ローソン(Z1000R)スタイル」。ベース車は同じくZ900RSで、カワサキが1982年と1983年に発売した「Z1000R」、通称「ローソンレプリカ」風のフォルムにするパーツだ。Z1000Rとは、アメリカで最も権威あるロードレース「AMAスーパーバイク(現在のMotoAmerica巣スーパーバイクス)」において、1981年と1982年にKZ1000Jというバイクでエディ・ローソン選手がチャンピオンになったことを記念して発売されたモデルだ。のちに世界最高峰の2輪レース「WGP(ロードレース世界選手権、現・MotoGP)」で活躍することになるローソン選手が乗ったマシンを彷彿とさせるカウルや、ライムグリーンのワークスカラーなどを採用。主に北米や欧州などで販売され、生産台数が少なかったこともあり、ファンの間では伝説のバイクとなった。

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