2輪も旧車ブーム、絶版車風カスタム流行の兆し 懐かしのZ1やCBXを模したパーツに注目する

拡大
縮小
ドレミコレクションが第49回 東京モーターサイクルショーに出展した旧車風カスタマイズ仕様のバイク(筆者撮影)
ドレミコレクションが第49回 東京モーターサイクルショーに出展した旧車風カスタマイズ仕様のバイク(筆者撮影)

近年、4輪車の国産旧車に人気が集まり、中古車価格の高騰などがクローズアップされている。じつは2輪車でもそうした傾向が最近顕著で、主に1970年代や1980年代の名車たちが「絶版車」と呼ばれ、中古車価格がうなぎのぼりになっている。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

例えば、カワサキが1972年に発売して世界的な大ヒットを記録した、903cc・4気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「900スーパー4」。その型式名からファンの間で通称「Z1」と呼ばれるこの機種は、フルレストアされ状態がいい車体なら1000万円を優に超える値段がつく。また、なかには「プライスレス」と価格がつかない貴重な車体さえあるという。

1979年発売のCB750F(写真:本田技研工業)
1979年発売のCB750F(写真:本田技研工業)

ほかにも、ホンダが1979年に発売した750ccモデル「CB750F」や1981年に発売した400ccモデル「CBX400F」など、当時一世を風靡したモデルたちは、排気量を問わず軒並み高い人気を誇る。どれも中古車価格が新車発売時の価格を優に超え、需要の高まりとともにタマ数も減少気味だ。絶版バイクは今や高嶺の花となり、入手はかなり困難になってきていると聞く。

そんな業界の流れを商機と捉え、ユニークな商品を手がけているのが、岡山県に本社を構える「ドレミコレクション」だ。同社は、現行車または比較的最近のモデルをベースに、往年の名車風に仕上げることができる外装などのカスタマイズパーツを数多くリリースしている。バイク関連の一大イベント「第49回 東京モーターサイクルショー(2022年3月25~27日・東京ビッグサイト)」には、そんな同社の最新パーツが数多く展示され、注目を集めていた。実際に、どのようなパーツをラインナップし、どんな仕上がりになっているのか紹介してみよう。

カワサキ・Z900RS「Z1スタイル」

ドレミコレクションが展示していたカワサキZ900RSをベースにした「Z1スタイル」(筆者撮影)
ドレミコレクションが展示していたカワサキZ900RSをベースにした「Z1スタイル」(筆者撮影)

今回ドレミコレクションのブースでは、6台のデモカーを展示した。まず、カワサキの「Z900RS」をベースに、前述のZ1風のスタイルにカスタマイズした「Z1スタイル」を紹介する。

次ページ名車Z1やローソン仕様などが現代に蘇る
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT