2輪も旧車ブーム、絶版車風カスタム流行の兆し 懐かしのZ1やCBXを模したパーツに注目する
近年、4輪車の国産旧車に人気が集まり、中古車価格の高騰などがクローズアップされている。じつは2輪車でもそうした傾向が最近顕著で、主に1970年代や1980年代の名車たちが「絶版車」と呼ばれ、中古車価格がうなぎのぼりになっている。
例えば、カワサキが1972年に発売して世界的な大ヒットを記録した、903cc・4気筒エンジンを搭載するスポーツモデル「900スーパー4」。その型式名からファンの間で通称「Z1」と呼ばれるこの機種は、フルレストアされ状態がいい車体なら1000万円を優に超える値段がつく。また、なかには「プライスレス」と価格がつかない貴重な車体さえあるという。
ほかにも、ホンダが1979年に発売した750ccモデル「CB750F」や1981年に発売した400ccモデル「CBX400F」など、当時一世を風靡したモデルたちは、排気量を問わず軒並み高い人気を誇る。どれも中古車価格が新車発売時の価格を優に超え、需要の高まりとともにタマ数も減少気味だ。絶版バイクは今や高嶺の花となり、入手はかなり困難になってきていると聞く。
そんな業界の流れを商機と捉え、ユニークな商品を手がけているのが、岡山県に本社を構える「ドレミコレクション」だ。同社は、現行車または比較的最近のモデルをベースに、往年の名車風に仕上げることができる外装などのカスタマイズパーツを数多くリリースしている。バイク関連の一大イベント「第49回 東京モーターサイクルショー(2022年3月25~27日・東京ビッグサイト)」には、そんな同社の最新パーツが数多く展示され、注目を集めていた。実際に、どのようなパーツをラインナップし、どんな仕上がりになっているのか紹介してみよう。
カワサキ・Z900RS「Z1スタイル」
今回ドレミコレクションのブースでは、6台のデモカーを展示した。まず、カワサキの「Z900RS」をベースに、前述のZ1風のスタイルにカスタマイズした「Z1スタイル」を紹介する。
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