おやつのサブスク通販「スナックミー」の正体 「リアル店舗」の展開へとなぜ踏み切ったのか

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4月23日にオープンしたsnaq.me(スナックミー)の直営店「snaq.me 清澄白河」。感染対策を講じての開店となったが、初日、翌日の2日間で500人以上の来場があったという(筆者撮影)
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コロナ禍で進んだオンライン化。食の面でも、EC通販、スマホで注文できるテイクアウト、出前などの市場が広がり、選択肢が増えたのはご承知のとおりである。

こうした社会状況に逆行するように、オンラインからオフラインへと展開を拡大しているサービスがある。

“おやつ”のサブスクリプション通販サービスを展開する「snaq.me(スナックミー)」だ。

自分のおやつの好みを調べられる「おやつ診断」

メイン商品は「おやつ定期便」(1880円+送料330円)。8種類のおやつの詰め合わせで、2週あるいは4週に1回と頻度を選ぶことができる。サービスのスタートは2016年3月と、食品のECやサブスクリプションサービスが珍しかった頃だ。

特徴的なのが、自分のおやつの好みを調べられる「おやつ診断」だ。おやつ定期便ではこのデータに基づき組み合わされた、オリジナルの詰め合わせが届く。どんな商品が届くか、開けてみるまでわからないワクワク感も付加価値の一つ。商品は毎月変わるので食べ飽きることもない。かわいらしいリスのロゴやおしゃれな専用ボックスを始めとする、スナックミーの世界観もあいまって、業績を伸ばしてきた。20〜40代の女性が登録者の90%以上を占めるという。

さらにコロナを背景とした、巣ごもり需要の高まりも追い風になったようだ。

サブスクサービス「おやつ定期便」(1880円+送料330円)。ポストに投函できるサイズの専用ボックスに、8種類のおやつを詰め合わせたもの。何が届くかわからないワクワク感も付加価値の大きな部分を占める(写真:スナックミー)

また“ホッと一息つく時間”を大切にしたいという心理から、おやつを食べる時間の価値を向上するサービスへのニーズが高まったのも理由としてあるだろう。

そんなスナックミーが4月23日に、オフラインの直営店舗「snaq.me 清澄白河」をオープンした。

ECの最大のメリットはコストのかかる店舗を持たず、全国的に展開できる点だ。なぜあえてそのメリットを手放してオフライン店舗の展開へと踏み切ったのだろうか。

スナックミーのユニークな事業戦略とリアル店舗展開の意図、そして今後の展開について代表取締役の服部慎太郎氏に聞いた。

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