33歳の私がMBA取得後わかったキャリアの作り方 ロンドンのキャリア女性が実践する質問と表現

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「昇格は上から降ってこない」ということを知りました(写真:Rattanakun/PIXTA)
世界のエリートが集うロンドンの金融界で、キャリアとはどのように培われるものなのでしょうか? 日本で働いたあとMBAを取得し、ロンドンの投資会社に就職した33歳の女性が気づかされたキャリアをめぐる考え方。
日本人でもイギリス人でもない女性が、自らの体験をもとに日本語で日本人に向けてロンドンのことを描いた『ロンドンならすぐに恋人ができると思っていた』より一部抜粋、再構成してお届けします。
前回:東京⇒ロンドン、33歳の私が痛感した男女不平等(5月20日配信)

MBAで自分のキャリアに目が覚めた

キャリアというのも、耕さなければいけない畑である。日本で働いていたときはこの事実をちゃんとわかっていなかった。マイペースに働いて、昇格を目指していなかった。でもMBAで目が覚めた。同級生たちは自分のキャリアをまるで将棋のように見ていた。つまり、彼らは常に2、3歩先を考えていた。自分のキャリアを戦略的に考えるうえで人脈が鍵だと教えてもらった。だから卒業後、私は就職先の街、ロンドンで立派な人脈を作る、と決意した。

この思いを友達に話したら、彼女の知っているキャリアウーマンが立ち上げた「個人の取締役会」(personal board of directors)の話をされた。「個人の取締役会」 は、長年その人のキャリア相談の相手になってくれているメンターたちで構成されていて、自分のアドバイザリーボードのようなものだという。

年上で経験豊かな彼女なら「キャリアステップをいかに踏んで行くか」の答えを教えてくれるだろうと思って、「個人の取締役会」を持っているというその女性を紹介してもらった。

その女性、仮にRさんとしましょう。Rさんは40歳ぐらいのときに「個人の取締役会」を立ち上げた。その頃、彼女は転職のことで迷っていた。転職するかしないか、転職したときにどのような労働条件を求めればいいのか、求める報酬の水準はどれくらいか、自分だけでは答えが出せなかった。そこで彼女は元上司や尊敬している人たちに相談することにした。相談相手がみんな違うアドバイスをくれたおかげで、いろんな角度から問題を分析できて、最終的に転職という決断をすることができた。そのときの転職は彼女にとって大きなキャリアステップになった。

次ページRさんの「個人の取締役会」とは?
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