人が最期に遺すべきは「財」「事業」「人」だけなのか 良い影響を遺すために必要なのは「生きざま」

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私が田口さんに初めてお会いしたのは1995年のこと。この話を聞いて「なんてカッコいい生き方だ。私も田口先生のように生きてみたい!」と思いました。そして「田口先生のようにコンサルタントとして人々の役に立ちたい」と考え、その後、会社を辞めて独立開業しました。

現在、田口さんは「財」を遺そうとしています。しかし、とうの昔に私たちに強烈な「生きざま」を遺してくれました。田口さんは、改めてさらに別の何かを遺す必要はないように思います。

良い生き方をすれば良い影響を遺せる

以下は、3人の活動・行動を見た私の感想です。

まず、味香さんと田口さんは、この世に何かを遺そうと強く願っています。何かを遺したいというのは、人間の根源的な欲求なのだと改めて認識しました。

味香さんは、「つながり」を遺そうとしています。新倉さんと田口さんは、「生きざま」を遺してくれました。白彦基が言った「財」「事業」「人」だけでなく、人が後世に遺すものは、いろいろとあるようです。この中で何が上か下かは、私にはよくわかりません。

新倉さんと田口さんは、意図して何かを遺そうとしなくても、大きなものを確実に遺してくれました。信念を持って良い生き方をしていれば、自然に良い影響を後世に遺せるということでしょう。

日沖 健 経営コンサルタント

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ひおき たけし / Takeshi Hioki

日沖コンサルティング事務所代表。1965年、愛知県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。日本石油(現・ENEOS)で社長室、財務部、シンガポール現地法人、IR室などに勤務し、2002年より現職。著書に『変革するマネジメント』(千倉書房)、『歴史でわかる!リーダーの器』(産業能率大学出版部)など多数。

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