コロナ禍を経験した今年の新入社員が超優秀な訳 研修担当者へのアンケート調査で驚きの結果

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ということで、前途洋々の今年の新人。では、仕事が始まって、今後はどうでしょうか。最後に、新人に今後懸念される事柄について訊ねてみました。こちらは、今年の新人が優秀であるがゆえの悩みが多く聞かれました。

「採用担当としては、やはり新人の早期の離職が心配です。4月下旬に新人が職場に配属されますが、当社では団塊ジュニア世代の社員のレベルが低いですし、業務運営や制度が合理化されていない部分もあるので、新人は間違いなく『会社ってバカバカしいところ』『チョロい奴が多いな』と思うはずです。そこで『よし、俺たちの手で会社を変えよう!』と思ってくれればいいのですが、最近の若い世代は帰属意識が低いので、見切りをつけてさっさと転職するのかなと」(機械・採用&教育担当)

打たれ強さは未知数

「今年の新人は、学生時代に着実に努力し、就活を勝ち抜いてきました。そのため自己肯定感が強く、『努力すれば報われる』と理想主義的に考える傾向があるようです。ただ、仕事を始めると思い通りにならないこと、努力してもどうにもならないことが山ほどあるわけで、その時に挫折しないかが心配です。今年の新人はほぼあらゆる面で優秀ですが、打たれ強さは未知数なので」(輸送機・採用&教育担当)

「今年の新人は協調性や学習理解力が高いので、たぶんすぐに職場に溶け込み、仕事を覚え、力を発揮することでしょう。ただ、当社では若い世代に事業創造や組織改革などで会社を変える突破役となることを期待しています。上司の言うことをハイハイと聞く“いい子ちゃん”では困るわけで、どう成長していくか、期待しつつも心配です」(IT・採用&教育担当)

優秀な今年の新人がどのように成長し、活躍するのか。また、新人を受け入れる職場の上司が新人とともにどう職場を改革していくのか。大いに注目したいと思います。

日沖 健 経営コンサルタント

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ひおき たけし / Takeshi Hioki

日沖コンサルティング事務所代表。1965年、愛知県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。日本石油(現・ENEOS)で社長室、財務部、シンガポール現地法人、IR室などに勤務し、2002年より現職。著書に『変革するマネジメント』(千倉書房)、『歴史でわかる!リーダーの器』(産業能率大学出版部)など多数。

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