欧州は、なぜか西暦の末尾「9」の年に政変や大事件が起きている。「王制から人民主権へ」「国民国家・民族国家の出現」「東西冷戦とその終焉」で理解する欧州200年史。
ユダヤ教の教えに数秘術というものがある。数字に意味を持たせることがユダヤ教の伝統だ。個人の名前も数字に表し、人生を占うのだ。
こうした数字の中でとりわけ神秘な数字、大きな変化の起こる数字が9である。歴史をこの数字で見ると、意外なことに気づく。大きなことは、末尾が9の年に起こる。これはあくまで偶然だが、近代史を見ると単なる偶然だけで済ませられない事実が浮かび上がる。
現代の西暦はグレゴリオ暦といわれ、キリストの生誕を起点としている。1582年から欧州で採用された。それ以後の歴史を見ても、欧州史を大きく変える出来事はこの末尾が9の年、またはその前後に起こっていることがわかる。
三十年戦争、清教徒革命
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