「怒りはコントロールしろ」という風潮への違和感 平常心の取り戻し方はそれぞれのやり方がある
このように「怒り」というのは強いパワーだが、それを原動力にして動いていい結果になるのは、フリーザと戦っている時ぐらいなのである。
また「怒り」というのは自分だけではなく周りに与える影響も大きい。後ろから追突されたほうが迷惑なのはもちろん、上司が怒ってばかりだと、部下は成果を上げることではなく、上司を怒らせないことだけに注力するようになる。さらに、最悪怒られるのが嫌で、報告をしなくなったり、ミスを隠すようになる。
これは会社だけではなく、家族間でも起こることであり、1人、怒りをコントロールできない人間がいると、組織全体のパフォーマンスが下がってしまう。
しかし、人間である以上、脳に電極でも刺さない限りは「怒り」という感情を起こらなくすることはできない。よって怒りのコントロールが重要ということだ。
アンガーマネジメントが自分に合う方法か?
コントロールの方法だが、怒りが湧いた時は前の車に追突する前に「6秒」待つことが大事だという。怒りのピークは起こって6秒であるため、そこを乗り越えれば少し冷静になるらしい。
また「怒ってどうにかなることなのか」を考えるのも大事だという。怒って山積みになった書類が片づくならいいが、怒りで起こす行動など書類に火を点けてもっと大きな問題にすることぐらいだ。
つまり、怒って事態が好転することなどほぼないので、怒りを抑えて冷静に対処することこそが、腹立たしい状況と怒りをなくすことにつながるということである。
しかし、世の中にあるアンガーマネージメント論も、一般論。そして方法の1つでしかないので、それが自分に合っているとは限らない。合わない薬が余計体調を悪化させるように、向いてない怒りのコントロールは余計、怒りを増幅させる。
怒りを抑えるのではなく「まず死ぬほど怒って、3分以内に怒りを完全燃焼させる」という方法が向いている人間もいるのだ。何事も、自分がどういう人間なのか理解しないまま「方法」だけ集めても無意味なのである。
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