中国の港湾での活動は、2020年に最初に新型コロナウイルス感染が流行した時に見られた水準を下回り、建設事業も落ち込んだことが衛星データに示された。コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が拡大するにつれ、公式の経済指標が悪化する可能性を示唆している。
中国で20年以来最悪の感染拡大の影響を見極める上で衛星画像は重要なリアルタイムデータとなりつつある。公式統計は月1回だけの公表にとどまる上、当局の精査も強まっている。中国政府は感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」戦略を進め、上海などの主要都市の封鎖を行いながらも5.5%程度という野心的な経済成長目標を堅持している。
ニューヨークに本拠を置き、宇宙から1300余りの工場の活動を追跡しているスペースノウ社によれば、3月と4月初旬のロックダウン中、製造業の生産は活況を維持したが、在庫は積み上がっている。これはコロナ対策の行動制限で商品を港や全国に移動できるトラックが不足し、物流に大きな混乱が生じている兆候である可能性が高い。
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