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目標を決める組織と決めない組織に出る4つの差 「目標の設定」とは「目的の切り分け」である

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  • 望月 安迪 デロイト トーマツ コンサルティング テクノロジー・メディア・通信(TMT Division) 兼モニターデロイト ディレクター
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目標を設定することの意義がこれでわかった。

では、目標を設定するにはどうすればいいのか?

端的にいえば、目標は目的をいくつかの部分に分けて具体化したものだ。言いかえれば、「目標の設定」とは「目的の切り分け」にほかならない。そのときに基本となる切り口が次の2つだ。

1、構成要素への切り分け
2、時間軸での切り分け

構成要素への切り分けとは?

身近な例を題材にとりながら理解してみよう。まず「構成要素への切り分け」とはどういうことか。

例えば、「英語を身につけ海外顧客と商談ができるようになる」という目的を定めたとする。このとき、英語はリスニング・スピーキング・リーディング・ライティング、それらのベースとなる文法・語彙力という「構成要素」に分けることができる。すると、目的に対して次のような目標が切り出せる。

①リスニング:海外ドラマのナチュラルな英語を聴きとれるようになる
②スピーキング:自社事業の要点を英語で説明できるようになる
③リーディング:英字新聞・ニュース記事を読みこなせるようになる
④ライティング:英語での資料づくり・メール作成ができるようになる
⑤文法・語彙力:ビジネスで用いる単語・語法を含む例文を300 文暗記する

①〜④の目標は目的を成し遂げるために「達成が必要な条件」を定性的に切り出したもので、⑤の目標には定量的な水準値が設定されている。このように、目的を定性的な条件・定量的な水準値に分解すれば、具体的な手触りのある目標が見えてくることがわかる。

目標設定のもう1つの視点は、「時間軸」での切り分けだ。これは、「いつまでに」という期限を目標に与えるものだ。例えば、先の例ではいずれの目標も「いつまでに」という期限が与えられていない。10年後でいいのか、半年以内にどうにかしないといけないのか、期限の違いで取り組みの切迫度はまったく変わる。

それどころか、期限のない目標は「いつまでとか決まっていないし、今はやらなくていいか」といった調子で知らず知らずのうちに立ち消えてしまうことさえある。

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【目的を目標に分解するもう1つの理由】

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