東大卒ママは、意外と「早く」産んでいる?

キャリアを築いて産む派vs.20代で産む派

早めに出産してキャリアはどうするつもりだったのか

大学卒業後4~8年だと、多くの日本企業ではまだ管理職についていないと思われますが、ヒラ社員で産んだ後のキャリアはいったいどうなるのでしょうか。仕事との兼ね合いについて、どのように考えて妊娠・出産にあたったのでしょう。

管理職にはなっていなくても、周囲に信頼されており、職場に戻ってきやすいと感じていると、出産に踏み切りやすいのかもしれません。以下のような回答がありました。

・仕事で一定の地位が作れた。30歳までに妊娠したいと考えていた。(2007年法学部卒、2014年出産)

・仕事である程度ポジションを築いたため、今なら育児休暇をとっても大丈夫だと思ったため。(2003年文学部卒、2009年出産)

一方、ある程度仕事の「やりきった感」が出てくるのも、これくらいの年次なのでしょうか。仕事一辺倒の生活から、転換を図るケースも。

・やりたい仕事をひととおりやりきったと感じ、新たな刺激が欲しくなったから。(2007年農学部卒、2012年出産)

・仕事が少し面白くなかったこともあり、一段落入れて考える期間としても、子どもができてもいいかなと思ったので。(2009年文学部卒、2014年出産)

・30歳になったから。そろそろ仕事ばかりの人生をおしまいにしたかったから。(1998年工学系研究科卒、2004年出産)

転職直後や、海外出張などがあると少し先延ばししようという気になるかもしれません。

・結婚したらすぐにでも子どもを授かりたかったが、海外の学会へ参加する予定があったため、帰国するまでは妊娠しないように気をつけていた。(2006年教育学部卒、2010年出産)

・やりがいと育児との両立を求めて転職し、2年間はフルに働いて、ある程度、貢献したから。(2005年文学部卒、2010年出産)

仕事との関係で「先延ばし」をするかどうかは、就職時の状況など世代間で意識差がありそうです。以前、東大ママ門で勉強会をしたときは、就職氷河期に就職活動をして40歳前後で産んだ層からは、「仕事を失うおそれがあり、仕事に邁進してきた」「出産を早くしないといけないという意識はなかった」という声が上がっていました。

対して、今30歳前後の世代は20代のうちに卵子老化などの情報に触れており、さまざまな先輩たちの様子も見ていて「早く産んだほうがいい」という意識が強いようです。

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