オバマ大統領の一般教書演説を読んでみる!

藤末健三 民主党参議院議員

1月25日にオバマ米大統領が一般教書演説(The 2011 State of the Union Address)を行った。

一般教書演説は2011年のオバマ政権の施政方針を示すものでアメリカの動きを知るうえで非常に重要である。筆者が読んだポイントを解説したい(相当個人的な趣味が入っていることを了承いただきたい)。


(→スクリプトはこちら)


1.国際競争力と雇用増政策

オバマ大統領は「輸出促進による雇用創出」を唱えている。2014年までに輸出を倍増させるとしている。インドと中国と協調して25万人の国内雇用を、韓国とのFTAで7万人の国内雇用を創るという。そしてFTA推進を連邦議員に訴えている。アメリカ経済はリーマンショックを乗り越えたとされるが雇用は回復せず失業率は9%にもなる。オバマ再選に向けての大きな課題である。

To help businesses sell more products abroad, we set a goal of doubling our exports by 2014 --because the more we export, the more jobs we create here at home. Already, our exports are up. Recently, we signed agreements with India and China that will support more than 250,000 jobs here in the United States. And last month, we finalized a trade agreement with South Korea that will support at least 70,000 American jobs. This agreement has unprecedented support from business and labor, Democrats and Republicans -- and I ask this Congress to pass it as soon as possible.

さて、菅直人首相がTPPを唱えているが、わが国はこのような「数値」が出せないことが非常にもどかしい。日本政府は、FTA/EPAの経済効果、雇用効果などをきちんと数字で分析し、国民世論に説明することができない状況を変えなければならない。

2.政府の財政赤字

リーマンショック対応の財政出動によって2年連続で1兆ドルを超える財政赤字が生じた。

オバマ大統領は、今年から5年間は予算を凍結する(伸ばさない)とした(注:公的医療保険や年金、国防費は除く)。

これによって、10年間で4000億ドル(約33兆円)以上の赤字削減を行う。経済規模に対する政府支出の割合はアイゼンハワー大統領時代以降で最低になるという。

So tonight, I am proposing that starting this year, we freeze annual domestic spending for the next five years. (Applause.) Now, this would reduce the deficit by more than $400 billion over the next decade, and will bring discretionary spending to the lowest share of our economy since Dwight Eisenhower was President.

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