60歳、SAMさんのダンスが今も「キレッキレ」な理由 40代で気付いた体の衰えを乗り越え今も現役

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股関節は、身体の動きの中心で、上半身と下半身をつなげるところ。股関節まわりを鍛えることによって、転倒防止や姿勢をよくすることにもつながります。あと、ダンスのトレーニングでも、股関節まわりを鍛えられるものがあります。

――運動することにハードルを感じる方もいると思いますが、何かアドバイスはありますか?

そうですね。一般の方が日常のなかで運動するというと「何かしなきゃいけない」という感覚になるかもしれません。

ちょっとした合間に体を動かそう

僕が取り入れているのは、ちょっとした合間に体を動かすということ。たとえばエレベーターを待っているときに、ふくらはぎのストレッチをしたり。あとは、電子レンジで温めている間に、「壁プッシュ」という立ったままできる筋トレをおこなったり。ちょっと意識するだけで、運動ってできると思うんです。

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――最後に、ジェロントロジーを学び実践することの大切さについて、もう一度、教えてください。

ジェロントロジーには、いかにポジティブに老化していくか、というヒントがたくさん詰まっています。人は、誰しも老化していくのですが、成長過程が終わった20歳前後から、老化は始まっています。

老化を考えるのに、遅すぎることもないし早すぎることもないといわれているので、気づいたときから実践していただくのがいいと思います。

知っているのと知らないのでは、かなり違うと思います。知っていれば、老化に対して、どう考えていけばいいのか、何をすればいいのかがわかってきます。

SAM ダンサー、ダンスクリエイター、ジェロントロジスト、美齢学指導員

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さむ / SAM

南カリフォルニア大学デイビススクール ジェロントロジー学科通信教育課程修了。1993年、TRFのメンバーとしてメジャーデビュー。コンサートのステージ構成・演出をはじめ、多数のアーティストの振付、プロデュースを行い、ダンスクリエイターとして活躍中。2016年には一般社団法人ダレデモダンスを設立、代表理事に就任。誰もがダンスに親しみやすい環境を創出し、子供からシニアまで幅広い年代へのダンスの普及と、質の高い指導者の育成、ダンサーの活躍の場の拡大を目指す活動を行っている。最近では、能楽の舞台にダンサーとして初めて出演した。

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