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イノベーターはどっち?スタバとハーゲンダッツ 「なぜ日本でiPhone生まれない?」議論の問題点

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  • 内田 和成 東京女子大学特別客員教授、早稲田大学名誉教授
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そこで日本にアイスクリームのプレミアム市場をつくり出すためにハーゲンダッツがトライしたことは2つあった。

1つは青山通りなどの一等地にテイクアウトが主体のカフェ形式の店舗を多数出店、もう1つは高級スーパーを中心に温度管理を徹底した限定チャネル戦略をとった。前者は、進出当初数年間はマスコミでも大きく取り上げられたり、店舗に行列ができたりして食べ歩きの習慣が定着するかに見えたが、残念ながら事業としてはうまくいかず、実質撤退の道を歩んだ。

高級スーパーで売り始めたハーゲンダッツはビジネスとして大成功したが、こちらはどちらかと言えば、イノベーションというよりは既存のアイスクリーム市場での差別化戦略に成功したに過ぎないと見ることもできる。

「行儀が悪い」を「おしゃれ」に変えた

一方でスターバックスはどうかと言えば、これまで道で歩きながら食べたり、飲んだりするのは「行儀が悪い」ということになっていたのに、まったく逆の「おしゃれである」という態度変容をもたらし、多くの人が取り入れるという行動変容までもたらした。家、喫茶店、コーヒースタンドで飲むものから、屋外で歩きながらでも飲めるものに変えてしまった。飲み口のあるふた付きカップでコーヒーを飲みながら歩く人の姿はもはや珍しいものではなく、見慣れた光景である。これこそが我々の主張するイノベーションと言える。

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