三井住友銀行(SMBC)もアジアでの個人取引拡充を課題に掲げる。SMBCは14年5月、「アジアでのマルチフランチャイズ戦略の加速」を、中期経営計画の重点テーマとした。企業取引だけではなく、個人も含めたマルチな顧客層にアプローチしていくという戦略だ。
特にインドネシアには約1500億円、40%を出資している年金貯蓄銀行BTPNがある。ここを通じて「個人のマス層の取引を拡充していく」(SMBC新興国戦略本部の大谷賢紀・調査・企画グループ長)考えだ。ただ、BTPNの貸出金の8割は年金受給者向けローンという、他国にはあまりない特殊なもの。公務員、退役軍人、国営企業従業員の公的年金を担保に、融資している。資金使途としては、実際には年金受給者の子どもが商売を行うための資金など、事業性融資も少なくないという。また、BTPNへの出資は4割にとどまる。現状、SMBCが行っているサポートは資金調達ぐらい。国際金融公社(IFC)と協力して、低利で資金調達できるよう支援している。一緒になって個人向け営業をしているという状況ではない。
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