入籍~挙式まで過去最長の8.5カ月、結婚式の「今」 2021年の総額平均292.3万、招待客平均42.8人
とはいえ、コロナ禍で挙式、披露宴・ウェディングパーティーを行うにあたっては、9割以上が実施を「迷った」と回答している。さらに、入籍から挙式までの期間の平均は8.5カ月。これは、昨年に比べて2.8カ月長く、過去調査の中でも最長期間に及んでいる。それは実施可否やタイミング、招待する人などさまざまな観点で迷い、決断した結果だろう。
結婚式は、その特性上、人が集まり飲食をし、遠方からの移動を伴うこともある。だからこそ、自分たちが実施していいのか、招待客に迷惑にならないのか、社会的な評価は大丈夫なのかなど、コロナ前のカップルよりも難しい決断を迫られたあらわれだろう。
コロナ禍だからこそ得られたもの
しかし、その状況下で実施したカップルは、コロナ禍だからこそ得られたものもあったようだ。まず、結婚式を通して「2人の絆が深まった」(非常にそう思う/ややそう思う)と回答した割合が93.5%。2人で悩み、問題を乗り越えた経験が、2人の絆を深めたと言えそうだ。
「2人で向き合う時間が増えて、一緒に結婚式をつくり上げていくことが嬉しかった」との声もあるように、価値観をすり合わせながら、時間を共有し、作り上げるプロセスを有意義な時間にしていたのだろう。
さらに、結婚式を通して、半数以上の人が、人生の振り返りと生き方の再認識する機会となり、ライフプランを考えるきっかけにもなっている。また、招待したゲストから応援され、その関係性も深まったと感じる結果にもなっている。どのタイミングで挙げるのがよいのか、誰に祝ってもらいたいのか、長い人生の中で今後の人生プランとも照らし合わせながら決断をした結果でもある。