コロナで「売れた」「売れなくなった」商品トップ30 3月のまん防解除を見据え、需要に変化も

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体温計の需要に関しては、興味深い動きが見られる。非接触型に限らず、接触型──つまり、昔から家庭で用いられてきた脇の下に挟んで用いるタイプの体温計を含めれば、伸びが加速しているのだ。

理由として考えられるのが、体温計を一家に1本ではなく、1人に1本必要だと考えた人が増えたということだ。家族がコロナに感染した場合、体温計を家族間で使い回すことはできなくなる。子どもが学校などでコロナに感染し、そこから親も感染する事態が報じられる中で、こうした状況を警戒して体温計を買い足した家庭が増えたのだろう。

検査薬がランクインしたが供給不足も

1月24日週の「全品目前年比ランキング」の上位に突然登場した「検査薬」が、2月21日週にも上位にランクインしたことも、こうした警戒感の現れと言えるだろう。伸びに大きく貢献しているのは抗原検査キットである。ただ、需要の高さに供給が追いついていない。1月24日週は前年比420%までハネ上がったが、供給が追いつかず2月21日週は前年比133.1%まで低下している。

手指消毒剤は、感染者数が底を打ってから上向き始めた。調査をした2月21日週時点ではまん防は解除されていないが、この先に解除されることがほぼ確実視されていたせいか、小規模な飲食店や商業施設用の需要が増え出したタイミングだったのだろう。

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