国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は4日公表の最新の報告書で、このままいけば地球の気温はセ氏3度余り上昇すると警鐘を鳴らした。地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」は産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えることを目標に掲げているため、この上昇幅はその約2倍となる。
- 今回公表されたのはIPCC第3作業部会の報告書で、2021年8月から3回目
- パリ協定の目標を順守するためには、温暖化ガス排出が「遅くても25年までに」ピークを付ける必要があるとIPCCは指摘
- 昨年11月の英グラスゴーでの国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)前に示された各国の方針に基づくと、2030年時点の排出で「気温上昇が21世紀中に1.5%を超える公算が大きい」と報告書は結論付けている
- グテレス国連事務総長は「これはフィクションでも誇張でもない。現在のエネルギー政策の結果起きると科学が伝えているものだ」と指摘
Earth Is on Track to Warm to Twice Paris Accord’s Target Level
米民主党のマンチン上院議員は、証券取引委員会(SEC)に対し、温暖化ガス排出に関する情報開示を企業に義務付ける案を再考するよう求めた。
- ゲンスラーSEC委員長宛ての4日の書簡によると、マンチン氏は今回のSECの提案について、同委のルール策定プロセスを政治化するものと見受けられ、過大な負担につながると指摘
- マンチン氏は共和党議員や経済団体に続き同案に反対を表明。石炭が豊富なウエストバージニア州選出の同氏は、原油とガスの掘削拡大を支持しており、与野党の勢力が拮抗(きっこう)する上院で結果を左右する重要な浮動票となっている
Manchin Joins GOP Opposition to SEC Climate Disclosure Plan (1)
原題:
ESG DAILY: Trump-Tied SPAC Slumps After Executives Resign(抜粋)
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著者:Bloomberg News
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