資産10億円築いた会社員がFIREしない3つの理由 「サラリーマン投資家」だからこそのメリット

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結局、中小企業経営者や個人事業主は紹介でつながっています。そして紹介されるたびに、自分たちのビジネスについて、創業の経緯やどんな事業内容でどんなサービスなのかなど、いちいち説明しなければなりません。つまり、フランチャイズ・ビジネスとはいえ、実際にスタートするまでにそうとうな時間と労力がかかるわけです。

こういう苦労を経験すると、身近な人材をすぐ活用できる会社員のありがたみが身に染みます。あらためて、会社の人脈を使わないともったいないと感じました。幸い資金繰りには困っていないし、さまざまな説明が必要な株主もいないので妻も続けられていますが、そういう不安や苦労があったらやはり続けられないと思います。

サラリーマンが持つ最大の武器

そして最後に、「サラリーマンは『信用』を得やすい」というの3つめの理由です。

『3年で10億円を築いたサラリーマンが教える 「お金を生む時間」のつくり方』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

先日、家族でよく行くショッピングモールの駐車場で、クレジットカードの勧誘を受けました。いま入会すると年会費無料で、駐車料金がいつでも2時間無料になる、すぐに発行できるというので、私も妻もその場で申し込みをしました。

2時間後、専用カウンターに受け取りに行くと、私のカードはできていたのですが、妻のカードはありませんでした。妻に支払いの延滞履歴などはないものの、小さな会社の社長という肩書きでは審査が通らなかったのです。

私は新入社員時代からクレジットカードの審査に落ちたことは一度もないので、日本の金融機関は個人の年収よりも、所属する会社を信用するということなのでしょう。成功している不動産投資家の中にも、脱サラしたとたん、クレジットカードがつくれなくなったと話す人が少なくありません。

また、会社が大きければ大きいほど「○○社のだれそれ」と呼ばれて、初対面でも「今度、××さんを紹介するよ」などと信用してもらえることが多いのです。

会社の信用は融資の面など、不動産投資を通じた資産形成で最大の武器となります。不動産業者も、私のような「サラリーマン投資家」の予備軍が同僚にいると話すと特別扱いしてくれるわけです。

荒木 陽介 不動産投資を実践するサラリーマン投資家

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あらき ようすけ / Yosuke Araki

1977年生まれ。大学卒業後、広告会社に入社し、25歳から12年間にわたり、激務の傍ら、本業の仕事と母校の部活指導を両立させる。その間に、仕事を平日にやり終える時短術や周囲との上手な関わり方、効率的に自己投資する学習法を編み出す。部活指導では35歳で日本一(国体優勝)を果たし、会社でも営業目標を達成し続ける(40歳の時、最年少で部長に昇進)。37歳で部活指導から身を引き、その時間とノウハウを子育てと資産形成に投じ、不動産投資ではたった3年で総資産10億円を築く。現在の総資産は20億円、総資産から負債を引いた純資産は2億円に。現役サラリーマンで不動産投資家。バー、スポーツジムのオーナーでもある。

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