65歳以降のお金が超心配な人に知ってほしい心得 足りない金額は月いくら? どうやって稼ぐ?

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さらに、65歳の受給開始年齢になった時点で「何歳から受け取る」とあらかじめ決める必要はありません。とりあえず「繰り下げ」を選択しておいて、受け取りたくなったタイミングで、その月に申請をすればいいだけです。

つまり、フロー収入の推移を見ながら、生活費との兼ね合いで、年金が必要になったタイミングで、受給開始を自分で決めることができます。

重要ポイントの3つ目「どんなライフスタイルを送るのか」は、マネープランの支出に関わるポイントです。1つ目、2つ目のポイントで収入を決めたうえで、それを踏まえて支出を伴うライフスタイル(=消費スタイル)を決めていき、家計の収支が決まります。老後のマネープランでは、この「家計の収支バランス」が決定的に重要なのです。

さて、以上3点説明しましたが、ここで、1点目の「何歳まで働くか」について、私がおすすめする働き方をお伝えします。

それは定年前後にひとりで起業し、好きなことをビジネスにして月5万円の不足金額を稼いでいく働き方です。私はそれを「定年ひとり起業」と定義しています。

私が「定年ひとり起業」を推奨する理由

日本の企業は現在、60歳定年としている企業が大半で、そのまま定年再雇用の契約により働いても原則として65歳で再雇用契約は終了します。

定年再雇用の契約条件については、大企業では現役時の収入の2分の1から3分の1になるケースもあります。業務内容も責任のない単純な作業が多く、新しいスキルが身に付くこともほとんどなくなり、人脈も増やせないでしょう。

そのような状況で65歳以降から新しい働き方にシフトするのは、メンタル的になかなか厳しいのと、体力的にも60歳の頃よりは難しいのではないでしょうか?

そこで、私は定年前後で独立し、自分の好きなこと、得意なスキルで顧客にノウハウを提供し、稼いでいく、定年ひとり起業をすすめています。

起業といっても株式公開を目的とするような、またスタートアップ企業を創業するようなものではなく、従業員を雇わず、自宅をオフィスにして活動するリスクのない起業が定年ひとり起業です。

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