「ネット情報に、つい騙される人」残念な5大共通点 いつの間にか「誤った情報」に惑わされている?
3つめは、「『偏った情報』ばかり見てしまうこと」である。
「偏った情報」で「人間関係」が崩壊する可能性もある
ネット情報は、紙の新聞や雑誌などと違って、よくも悪くも「自分が見たい情報だけを見る」特性があり、よほど気をつけて見ないと「偏ってしまう」傾向が強い。
サイトやブログなど、何を選ぶかによってある程度の「偏り」は生じても、その場合のほとんどは「自明」である。「自分でそのニュースサイトを選んだのだから、偏りもある程度、自分が認識できている」はずだからだ。
その情報に偏りがあっても、自分にその認識があれば問題は大きくはない。しかし、問題なのは「『自分が偏りのあるものを見ている』という認識がない」ことである。
認識がないまま「偏った情報」ばかり見てしまうと、その「偏った情報」から、「間違ったこと」でも「正しい」と強く断言すると、それが「正しいこと」に思えてきてしまう。
最後は、「陰謀論」にハマってしまったり、誰かを「悪者」に仕立てて対立をあおってしまったりと、「人間関係」に影響が出てしまうことにもなりかねない。「偏った情報」ばかり見ていると、その後の「人間関係」も大きく変わるかもしれないのだ。
いまの時代、政府や自治体などが持っているものも含め、多くの情報が公開されている。
ところが、なかには「私だけが知っている、公開されていない秘密の情報」を知っていると語るサイトもある。
もちろん「公開されていない秘密の情報」は決してゼロではない。たとえば、過去にはアメリカ国家安全保障局の職員だったエドワード・スノーデンが、アメリカによる世界的な通信傍受を暴露したというような例もある。しかし、そういう例はきわめてレアケースである。
情報に騙されて「陰謀論」に巻き込まれると、前述したようにさまざまなトラブルが起きる可能性も出てくる。「わたしがCIAの元エージェントから聞いたところでは」「秘密のアメリカ軍情報によると」などと書いている記事からは距離を置いたほうがいい。
この手の記事は、ほぼ総じて「根拠のない陰謀論」と思って間違いない。
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