「ネット情報に、つい騙される人」残念な5大共通点 いつの間にか「誤った情報」に惑わされている?
1つめは、「記事が正しいかどうかを『肩書』で決めつけてしまうこと」である。
「肩書」や「1つだけの情報」で安易に判断するのはNG
記事の中で「専門家によると」というコメントがあったりするが、「専門家」という肩書だけに騙されてはいないだろうか。
内容によっては匿名じゃないと証言してくれない内部の人というのはいるが、専門家のコメントまで匿名にしているのはあやしすぎる。
実際に起きている出来事を解説するのなら、どこからどういう情報を得たのかをきちんと記述することが大切だ。だから、きちんとした専門家なら、きちんと自分の肩書と実名を出しているはずである。
しかし、あやしいもののなかには、「ほとんどの証言が匿名」だったり、記者が頭の中で、妄想ででっちあげた「関係者」「専門家」「業界人」で記事を書いていることも多い。
また、いままで信頼できていた「専門家」も、ずっと信頼できるとは限らない。いつのまにか「偏った意見」しか言わなくなってしまっていることもある。「専門家」自身が変化することもあるのだ。
「肩書」だけを重視しすぎて、肝心の内容を軽く見てしまっては、「正しい情報」にはたどり着かない。
何かの出来事があったとき、それについて「1つ」のニュースや記事だけを読んで「知った気になる」という人もいるが、これが危うい。
「ただ1つの視点だけが正解だ」などという単純な出来事は、この複雑な社会には存在しないからだ。
物事の背景事情や構図は、ただ1つに定まらないことが多い。「いくつかの視点」からそのニュースを見ることによって、だんだんとわかってくる。
だから 「視点」はいくつも用意しなければならない。1本の記事を読んだだけでは、それは1つの「点」にすぎない。
つまり、本当の「知る」というのは、その出来事について「たくさんの視点」を獲得し、「全方位からその出来事を見る」ということなのだ。「いくつもの視点」を知ることによって、その出来事が「点」から「立体的」になり、そしてようやく「ニュースの全体像」が見えてくる。
1本の記事だけでは、薄っぺらな情報で終わってしまいかねないのだ。
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