アジアの生産拠点南下で貨物が減少。観光資源の再開発で活性化を狙う。
製造業の生産拠点シフトは、周辺産業にも大きな影響を及ぼす。グローバルな生産拠点移転の影響をもろに受けてきたのが、山口県の下関港だ。
同港の強みは立地にある。本州の国際港湾としてアジア大陸までの海上輸送距離が最短であると同時に、本州と九州の結節点に位置。通関体制が迅速なこともあり、中国や韓国を中心に東アジア地域から全国へ貨物を運ぶハブ港となっている。下関港の臨海部には鉄鋼業や化学工業などの企業が立地し、原材料の調達や半導体製造装置の輸出など、主要な物流拠点としての役割も担ってきた。
江戸時代から栄えてきた下関港だが、近年は海上・航空を問わずルート間の競争が激化。とくに、主要な貨物の1つであったアパレルの生産拠点が、人件費の高騰を受け1990年代には韓国から中国、そして近年はベトナムなどの東南アジアまで南下したあおりを受けている。
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